アルミ電解コンデンサ、フイルムコンデンサ、回路製品の3分野で事業を展開するニチコン株式会社は、充電器一体型DC-DCコンバータを搭載した電気自動車をCEATEC JAPANで展示している。
世界初のV2Hシステム
ニチコン株式会社は、自動車、白物家電、産業用インバータ製品、情報通信機器の4つの市場で展開。中でも家庭用蓄電システムは業界No.1のシェアを誇っている。
2012年5月から日産自動車と共同して、電気自動車から電気を取り出し、家庭に供給するシステム「V2Hシステム」を開発。これは世界でも初めての技術で、2014年夏から三菱自動車のi-MiEVにも使用されている。
充電器一体型のDC-DCコンバータ
充電器(電気ステーション)から送られたAC(交流電気)に対して、DC(直流電気)に変換させ、さらに高い電圧のものを低い電圧に変換する装置が「DC-DCコンバータ」。ここから電気自動車の各種電送機器へ電源供給を行う。
CEATEC JAPANでは、京都大学発の電気自動車の開発・販売ベンチャーGLMの電気自動車スポーツカー「トミーカイラーZZ」に、充電器一体型のDC-DCコンバータが搭載されたものを展示。同時に開発している「電気自動車用省スペース型急速充電器」を使うことで、約30分で充電が可能になる。
エコなホーム・パワー・ステーション
家庭用蓄電システム「Home Power Station」。7.2kWhの大容量のリチウムイオン蓄電池を搭載し、2台を併設することで14.4kWhの電気を貯めることができる(14.4Whで、照明、冷蔵庫、テレビ、パソコン、携帯電話など24時間の使用が可能)。
割安な深夜電力を貯めて、昼間に電気を使うことで電気代を抑えられ、電力会社も昼間にたくさんの電気を作らなくてすむので、エコにもつながる。また災害などの停電時には、普段から電気を貯めておくことで、電力のバックアップとしても活躍する。
ニチコン株式会社
ブース番号 | 2L40 |
---|
関連リンク
- ニチコン株式会社
- http://www.nichicon.co.jp/