シャープ株式会社(以下、シャープ)はCEATEC 2019で、COCORO LIFEサービスと他社サービスの連携によるスマートライフの提案を行っている。
IoTが人に寄り添い、人が主役のスマートライフを創り出す
同社が提供しているサービスブランド「COCORO+(ココロプラス)」は、家電製品やIT機器に「ココロ」をプラスし、単なる道具から暮らしのパートナーに変えていくサービスだ。2019年5月から、各種「COCORO+」サービスを相互連携し、さらに他社のサービスとも連携していくスマートライフアプリとして「COCORO HOME」を開始。複数のスマート家電と連携しながら、機器の利用データを収集・分析しながらスマートフォンや各家電を通して毎日をより便利に、快適に過ごせる提案をしている。
音声対話による献立相談や新たなレシピの追加・検索など、毎日の料理が快適になるサービス「COCORO KITCHEN」、人工知能が天気や好みに合わせてエアコンや空気清浄機をコントロールしてくれる「COCORO AIR」など17種類のサービスを展開。アプリにスマートライフ家電を登録することで、登録された機器同士が連携するようになり、例えば冷蔵庫が音声で洗濯の完了を教えてくれたり、登録した家電の電源をまとめてオフにすることなども可能だ。
ブース内で紹介されていた「COCORO KITCHEN」は、株式会社ロコガイドの買物情報サービス「トクバイ」と連携し、その日の特売食材を使った好みのメニュー情報を知ることができる。さらにクックパッド株式会社とも連携し、調理機器へレシピを転送して簡単に調理機器を操作することも可能だ。
同社はスマートライフ家電の生活データをKDDI株式会社(以下、KDDI)、セコム株式会社(以下、セコム)に提供する取り組みも行っており、サービスの利用契約を行った消費者に対してインセンティブを提供。
KDDIはホームIoTサービス「au HOME/with HOME」において、シャープの「COCORO HOME」に機器登録したテレビ、エアコン、空気清浄機、冷蔵庫と連携させて家電の稼働状況が把握できるサービスを行っている。子どもや高齢者が一人の時にどのように過ごしているのか、家電の使用状況を通して見守ることが可能だ。セコムも同様に「セコムみまもりホン」の利用者が、「COCORO HOME」に機器登録したテレビをどのように使用しているのか状況を把握することで、元気に暮らしているのかどうか把握することができる。その他にも、ペットケアモニターとの連携でペットの病気を予防するなどの取り組みも紹介しており、IoTが人に寄り添うようなスマートライフを目指している。