注目を集めた折鶴のデモ
期間中会場内では、ロームのノベルティバッグを持つ人の姿が多く見られた。「鶴が飛んでいました!」と、話を聞いたほとんどの人がロームの“折鶴”のことを口にしていた。
「鶴」とは、ロームグループのラピスセミコンダクタが開発した超軽量/省エネのマイコンボード“Lazurite Fly”を搭載した折鶴のことで、システムを分かりやすい形にした展示物。無線通信IC、センサ、モータードライバをSDカードサイズに凝縮、920Mhzの無線通信によって、操縦者からの制御信号を受け取るだけでなく、センサからの取得情報をリアルタイムに送信することで、会場内を飛ぶことができるという。女性だけでなく、男性の心もがっちりつかみ、CEATECアワードの準グランプリを獲得した。
実用化への期待が高かった
seven dreamers laboratoriesの“全自動洗濯物折り畳み機”「laundroid」(ランドロイド)のTシャツの折り畳みデモンストレーションにも注目が集まっていた。入れるだけで衣類を認識・識別し、所要時間も将来的には短縮が期待されで、これもまた一般家庭への実用化に期待する声が多かった。
また、電子機器メーカーに勤める父親に連れられて初めて会場にやってきたという高校生は、自身はとくに電子工学に興味が強い訳でもないと言うが、会場内の全てが最新技術の集まりであることに驚いていた。「8kレビが一般家庭向けに、手に届く価格帯になってくれたら」と近い将来に期待を寄せていた。
「電子機器の専門知識がなくても最新技術を目で見える形でわかり易く表現してくれる」そんな風にCEATEC JAPANを楽しみにしている一般の方は多い。来年は、一体どんな技術に出合えるのか、期待する声を多く聴くことができた。