社団法人国際科学教育協会(以下:JAFS)では、「子どもの理科離れをなくす会」を発足し、体験型・実験型コンテンツを用いて、社会のニーズとしての科学教育の需要に応え、科学を通した人間教育・人材育成事業を行っている。CEATEC JAPAN 2015では、宇宙をテーマに、月面開発ロボットを製作した。
初めてのロボット開発に子どもたちも真剣
体験コースでは、小学生の子どもたちが2人1組になりコミュニケーションを図りながらパソコンに向かい動きのプログラムを入力した。
プログラムを入力した車両ロボットは仮想の月面クレーターの中に置かれ、切れ目を探し脱出を試みる。子どもたちにとって、初めての月面開発ロボット作りとなった。
継続コースは月に1回行われており、月面に見立てたコースを自分でバージョンアップした車両ロボットを駆使してコンテナを目的地まで運ぶタイムレースが行われた。
子どもたちの自由な発想から、様々な動き方をするロボットが完成する。
北は札幌、南は沖縄から参加しており、本大会は大阪で開催されJAXAのスタッフもやって来る。
世界を制した日本の女子高生がスピーチ
最後に、参加をした小学生に対して、ロボカップジュニア世界大会のスーパーチーム部門で優勝した伊賀理心(いが・としみ)さん(高校1年生)が英語でスピーチを行った。
彼女はロボット開発に優れている天才女子高生でもなく、ごく普通の女子高生。小学6年からロボットのプログラミングを始め、中学2年でスペースロボットコンテスト準優勝。そしてプレゼン賞も獲得した。その翌年には、ロボカップジュニア世界大会のスーパーチーム部門で優勝を果たした。「思いがあれば日本の普通の女子高生でも、世界規模の問題解決の力になれる」と語った。
JAFSの究極の目的は『子どもたちが作った物を宇宙へ飛ばすこと』。代表を務める北原達正氏は「10年後、ここにいる子どもたちがNASAの廊下を歩くかもしれない」と集まった子どもたちに夢を語った。
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JAFS : http://e-kagaku.com