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京セラ、ディーゼル車の排出する煤を500℃以上でも検知する煤センサ

カテゴリー : キーテクノロジーステージ

世界的に自動車の排ガス規制が強まっている。今後いっそう規制が強化される予定の煤(すす)の排出を検知するためのセンサを京セラが開発した。

CEATEC AWARD2015グリーン・イノベーション部門準グランプリ受賞
クリーンディーゼルに貢献する煤センサ

これまで高温の排気ガス中に含まれる煤を高精度に検知するセンサは、量産品としてはなかった。そのため、ディーゼル車から排出される煤は、フィルターによって捕集はされるが、そのフィルターが故障し、煤が外部に排出されても、その異常状態を検知できなかった。
また、これまでの白金導体のセンサは、排ガスが500℃以上の高温になると、白金と煤が触媒反応を起こし、検知対象である煤が燃えてしまい、煤を正しく検知できない恐れもあった。

京セラが今回展示している開発品は、世界初となる白金に代わる卑金属の耐酸化性導体を使用し、500℃以上の高温下でも検知が可能な煤センサ。さらにセラミックスと卑金属の多層同時焼成技術により信頼性も高い。今後、欧州ですでに始まっている排ガス規制をはじめ、煤の排出についての規制が強化される中で、大いに期待される開発品といえる。

京セラの煤センサは、高価な白金にかえて500℃以上の高温にも対応する卑金属の耐酸性導体を使用し、コストを大幅に削減させたとして、CEATEC AWARD2015グリーン・イノベーション部門準グランプリを受賞した。

京セラブース内の説明パネル

ブース番号
ホール5 5K52
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出展者情報はこちら

京セラ株式会社 : http://www.kyocera.co.jp/

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