CEATEC JAPAN 2015

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「NEXTストリート」で楽天技術研究所、内閣府、近畿日本ツーリスト株式会社
など複数の企業・研究機関等がCPS/IoTを紹介

カテゴリー : NEXT イノベーションエリア

富士通ブース内にRistorante C’sがオープン。食べたい野菜を選んでスマホをかざすとその人の体調や希望に合わせたメニューが表示されるというデモを行っている。これはショーケースの中に並べられた野菜に当てられたLED照明に情報が埋めこまれているためだという。

CPS/IoTによる社会変化を体感

複数の企業・研究機関等がブースを並べ、CPS/IoTによる社会変化を体感できる技術やサービスを紹介しているのが「NEXTストリート」だ。
「NEXTストリート」の一角で楽天技術研究所が展示しているのは、スマートフォンを活用の幅を広げる2つのシステムだ。

その1つ「HITOKE(ひとけ)」は、商品の“賑わいの可視化”を可能にしたもの。スマートフォンのカメラを商品に向けると、その商品のオンラインショップでの購買状況やレビューが閲覧できる。

もう1つ展示している「WallSHOP」は、デジタルサイネージ内のQRコードを読み取ることでスマートフォンをデジタルサイネージのコントローラーとして使えるようにするもの。商品を選択し、タップするとその商品情報等が閲覧できる。

スマートフォンに表示されたカーソルを動かしデジタルサイネージに表示された複数の商品の中から情報を知りたい商品を選択することが可能

スマートツーリズムの可能性

内閣府のブースでは、インフラ維持管理・更新・マネジメント技術が展示されている。インフラの点検や災害対応などではロボットの活用が期待されているが、ブースではこうした用途でのさまざまなロボットの実演を間近に見られる。

インフラの点検に活用できるロボット

徐々に普及しつつあるスマートグラスの新たな用途を提案しているのは近畿日本ツーリスト株式会社。株式会社フジテレビジョンや凸版印刷株式会社、Asukalab inc、セイコーエプソン株式会社と共同開発した「スマートツーリズム」は、スマートグラスを使い、訪れた名所の観光情報をグラス上に表示するもの。

たとえば、石垣のみが現存する城跡を訪れた際、3Dで再現した本丸などの画像をグラス上で実際の石垣に重ねて表示するなど、観光の臨場感を高める仕掛けも可能だ。ヘッドセットを併用し、音声ガイドやグラスの字幕表示を多言語化することで、インバウンド需要にも対応できる。

観光情報をスマートグラス上に表示するイメージ(ブースではスマートグラスに表示される観光情報をモニターに表示)

ブース番号
ホール4 4N63
関連リンク

楽天技術研究所 : http://rit.rakuten.co.jp/

内閣府 : http://www.cao.go.jp/

近畿日本ツーリスト株式会社 : http://www.knt.co.jp/kouhou/index.html

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