面対称に光が集まり、空中映像に
空中に映像が浮かんで見える不思議なディスプレイを展示していたのが、パリティ・イノベーションズ。「2面コーナーリフレクタアレイ」(DCRA)と呼ばれる、光学素子によって、素子内部の隣り合う垂直な2鏡面で反射された光が空中の1点に集まり、歪みのない空中像を形成するというもの。DCRAは最新のナノテクノロジーを駆使して作られた特殊な微細パターンを持つ空中映像表示素子。パリティ・イノベーションズは、世界で初めて光学樹脂によるDCRAを開発し、その量産化に成功したという。
指で触って操作できる空中映像、フローティング・タッチ・ディスプレイ
ブースではこのDCRAと液晶ディスプレイ、指位置検出センサーなどを組み合わせて、空中の映像に触れる「フローティング・タッチ・ディスプレイ」を展示し、デモを行っていた。空中に浮かんだ映像をタッチパネルのように動かせる不思議な感覚を味わえる。
また、オブジェにプロジェックションマッピングを施し、中央にDCRAを利用して羽をつけた妖精が現れるデモも体験することができる。DCRAは、置くだけで空中映像を表示でき、特殊なメガネや専用の画像処理も不要。広告やエンターテインメントからインテリア、医療現場での使用など、幅広い用途を想定しているという。
- ブース番号
- ホール3 3L114
- 関連リンク
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(株)パリティ・イノベーションズ : http://www.piq.co.jp