昨年のCEATEC AWARD「ライフスタイル・イノベーション部門」を受賞したセイコーエプソン株式会社のスマートグラス「MOVERIO(モベリオ)」。CEATEC JAPAN 2015でも同社のブースに同製品は展示されているが、昨年よりもいくつかの機能が向上している。
多言語字幕表示機能&全天球カメラとの連携機能が追加
日本語と外国語の字幕が「MOVERIO」のグラス上に表示されるイメージをブースで紹介
向上した機能の1つが「多言語字幕表示」機能。同製品のヘッドセットに装備しているマイクに向かって話すと、その言葉と外国語訳が並んでグラス上に表示される。たとえば、英語を話す外国人に向かって話しかける際、話した言葉がマイクを通じてグラス上に日本語と英語で表示されるため、その英語を読み上げればよいという仕組みだ。
これは、もともと音声を認識して字幕を生成するスマートフォン向けアプリ「UDトーク」に対応させた機能で、音声の字幕化(日本語)とともに字幕の外国語翻訳を可能にしたもの。10月8日時点で英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語など11か国語に対応する。
また、リコー製全天球カメラ「RICOH THETA」との連携もユニークだ。同カメラは1度シャッターボタンを押すと360度の全天球画像を撮影できるモデルだが、「MOVERIO」に専用アプリをインストールすることで、全天球画像を「MOVERIO」で見ることができるようになった。「MOVERIO」は加速度センサーやジャイロセンサーを搭載しているため、グラスをかけたまま上下左右に顔の向きをかえると、その動きにあわせて360度の全天球画像も変わる仕組みだ。まるで、撮影したその世界の中にいるような感覚を味わうことができ、静止画だけではなく動画にも対応する。スマートグラスの楽しみは広がりつつある。
- ブース番号
- ホール3 3N46
- 関連リンク
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セイコーエプソン株式会社 : http://www.epson.jp/