ソニーが出展しているのは「wena Project」というブース。これは新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program)の新プロジェクトで、スマートバンド「wena wrist(ウェナ リスト)」の開発、販売を目指すものだ。
アナログ時計のデザイン性とスマート機能を融合させた「wena wrist」
学生時代の夢をソニーで具現化した對馬氏は「wena wrist」を腕に巻き自信の笑み
同プロジェクトのリーダーを務める、新規事業創出部wena事業準備室統括課長の對馬哲平氏は次のように語る。
「私は腕時計やガジェットが大好きで、学生時代にはスマートウォッチやスマートバンドを2~3個腕に巻き着けていたほどでした。でも、それぞれに備わっている機能を1つのデバイスに集約できないか、しかも腕時計らしいデザインにできないかと考え、学生時代から構想を練っていたのがこの『wena wrist』です」。
對馬氏が着目したのは腕時計のバンド(リスト)の部分。「ただ腕に巻き付けるだけのバンドに、さまざまな機能をのせられないか」と考えたのがきっかけだった。そこで開発した「wena wrist」は、時計の部分は、アナログ式の腕時計らしさを活かしたデザインを採用。スマート機能はバンド内に備え、FeliCaによる「おサイフケータイ」機能と、通話着手やメール受信、SNS更新等を光や振動で通知する機能、歩数や消費カロリーなどを計測する活動量計機能を装備する。
「wena Project」のブースに群がる黒山の人だかりは「wena wrist」に対する関心の高さの表れ
さらに同プロジェクトで注目されるのはクラウドファンディングを利用したこと。1000万円の目標金額で2016年4月からの製品化を目指しているが、クラウドファンディングサイト「First Flight」で募集を開始すると早々に応募金額は目標を超え、応募締切りまで残り23日の10月8日時点で9000万円に迫っている。この勢いを受け、「それだけ多くの方々から『wena wrist』が高く評価されているということ。うれしいです」と、弱冠25歳のリーダー、對馬氏は目を輝かせる。
- ブース番号
- ホール3 3N47
- 関連リンク
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ソニー株式会社 : http://www.sony.co.jp/