H2L株式会社はCEATEC JAPAN 2015で、筋変位やモーションセンサを用いてハンドジェスチャを入力でき、さらに筋肉への電気刺激で擬似的な触感をフィードバックする触感型ゲームコントローラー「UnlimitedHand」の体験型デモを実施、ブースには長蛇の列が続いた。
クラウドファンディングサイトで資金調達に成功
デモを行う岩崎健一郎氏。キャリブレーションを入念に行うことで、触感のリアリティが増していくという。デモ時間帯には長い列が絶えなかった。
過去には、28個の電極パッドで前腕の筋肉を局所的に刺激して手指の動きを制御し、使用者に情報を提示する装置「PossesedHand」があったが、これはいわば人間の神経系に介入しオーバーライド(乗り移り)するシステム。
今回の「UnlimitedHand」は、専門家でないと扱いにくかった機器を簡易なものにし、システムを洗練させて小型化したもの。加速度センサやジャイロセンサ、筋変位センサで腕の動きを推定し、電気刺激やバイブレーションモータで、あたかも何かに触れているような触感を使用者に与える。ゲーム画面などヴァーチャル動画とシンクロさせることで、「よりリアルな仮想世界」を呈示することができる。
この製品は9月22日、米シリコンバレーを拠点とするメディアイベント「TechCrounch SF(テッククランチ サンフランシスコ)」で40倍の倍率を勝ち抜き、Startup Battlefieldに選出。アジアのベンチャー企業が同イベントに選出されるのは極めて異例で、日本のベンチャー企業としては初の快挙だ。クラウドファンディングサイトの「Kickstarter」ですでに初期目標額を大幅に上回る資金調達に成功している。今後、さらなるストレッチ目標を目指し資金調達を続ける予定だ。
- ブース番号
- ホール4 4N65-30
- 関連リンク
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H2L株式会社 : http://h2l.jp/