熊本県を代表する地域産業の1つが半導体。半導体生産日本一であり、シリコンアイランドとも呼ばれるほど。三菱電機熊本、ルネサス、ソニー熊本など、昔から輝かしい歴史を積み重ねてきた。熊本県では今、次なる柱を企画しようと、産学官金(産業界(民間企業)、学校(教育・研究機関)、 官公庁(地方公共団体)、金融)の総力を結集して半導体で培った技術を活かした有機エレクトロニクス産業に力を入れている。
持続的・発展的な地域イノベーション実現を目指す
中でも有機エレクトロニクスの基盤である有機薄膜技術分野の研究開発、実用化・事業化の促進、人材育成、広域連携体制の強化に取り組み、持続的・発展的な地域イノベーションを実現する仕組みを構築しようとしている。
熊本大学、崇城大学、九州大学、そして企業主体のくまもと有機エレクトロニクス産業促進協議会などとの連携により、有機エレクトロニクス産業創出のための取り組みを行っている。参画企業が取り組んだ例として、有機EL照明を使った山鹿灯籠祭り用の金燈籠が展示されている。
熊本県北部にある山鹿市。毎年お盆の時期になると行われる山鹿灯籠祭り。
浴衣姿の女性が、この灯籠を頭にのせ、民謡『よへほ節』のメロディーにのって、市内を踊り歩く。灯籠の中に光を入れるため、昔はロウソクを使っていた。それがLED照明になり、現在では有機EL照明が入って光を放っている。
有機EL照明の特徴は、薄いフィルムのようなシート状のものが光を放つ点にあり、それによって、重さ、スペースの問題が改善され、何よりLED照明より柔らかい光を灯すという。
地域を盛り上げようと、産学官金が連携して進めていく熊本県の有機エレクトロニクス産業の今後が期待される。
- ブース番号
- ホール6 6K123
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