CEATEC JAPAN 2015

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「モノづくり王国」愛知県が、自動車産業とIT産業の更なる融合を目指す

カテゴリー : ライフ&ソサエティ ステージ

「人と車のやさしい未来」

愛知県は、交通事故の抑制を目的として、平成25年6月「自動車安全技術プロジェクトチーム(PT)」を設置。愛知県が誇る企業と共に大学・行政が一丸となって、自動車安全技術の研究開発・実証実験、普及啓発等に取り組んでいる。

今回のCEATEC JAPAN 2015には県内の中堅・中小企業等の支援のため、アイサンテクノロジー株式会社・愛知県立大学情報科学共同研究所・AZAPA株式会社・SBDジャパン・株式会社トヨテック・原田車両設計株式会社・株式会社プロッツア(50音順)の7社による共同出展で、それぞれの製品や研究の成果を展示している。

愛知県ブース。自動車安全技術関連の展示が行われている

主な出展内容

〇アイサンテクノロジー株式会社
高精度三次元道路地図情報を取得する、移動体計測車両モービルマッピングシステム(MMS)に独自の加工を加えた高精度道路データベースの紹介。さらに、空からの三次元道路地図データを取得するために研究開発中のUAVを初出展している。より精度の高い地図データベースができることで、自動運転走行時の正確な位置の確認ができ、安全運転支援の安定性も狙う。

〇愛知県立大学 情報科学共同研究所
ドライバーの運転能力評価・トレーニングとインフラ(白線)の質・管理について研究を進めている中、今回は従来の検査器にはない「実映像型運転評価シミュレータ」と、路面にある白線の擦れ・ひび割れ・欠けなどの劣化状態を計測する「白線劣化データ収集システム」のデモを行っている。

〇AZAPA株式会社
整備士のみが利用していたOBD(自己故障診断装置)にテレマティクス機能を搭載し、走行中の車両情報の把握と、ドライバーへのフィードバックする機能の研究を紹介している。

〇SBDジャパン
自動運転技術の開発により、ドライバー操作を必要としない車両システムの運用が技術的には可能な段階に達している現在、今後懸念されるのはドライバーの注意レベルの低下だ。自動運転に向けて、人とマシンの協調をサポートする技術として鍵となる、ドライバーモニタリング技術、また、コネクテッドカーをリモート攻撃から守るための対策についての分析レポートを紹介している。

〇株式会社トヨテック
自動車、セキュリティ向けの超広角180°ユニットレンズを紹介。立体射影採用による歪みの少ないレンズとなっていて、一般的な魚眼レンズと比較しても、より人の目に近い自然な映像で、周辺まではっきり見ることができる。また、歪みのない120°ユニットレンズと一般的なレンズ画像の比較も紹介。画像処理の負担を大幅に軽減できる。

〇原田車両設計株式会社
自動車部品開発で培った技術と経験で新しいものづくりを提案。話題の3Dプリンタで、金属材料を使用し、試作品や最終製品および金型を3Dデータからダイレクトに造形することができるハイエイド3Dプリンタによる自動車部品について展示している。モノづくりのスピードアップによるコスト削減、パーツ一体型による部品点数の削減、最適化設計による超軽量化など、金属造形機の優位性を見ることができる。

〇株式会社プロッツァ
次世代を担うクルマ、EVは遠い未来の乗りものではなく、世界中の人にとって身近な乗り物になった。今回は、今年の9月、ラオスの世界遺産都市・ルアンパバーンの公共バスとして本格運行が開始された、排気ガスゼロ、騒音ゼロ、走行安定性に優れたワイドボディ設計の電動三輪車「ペコロ」のパネル展示を行っている。

ブース番号
1L17
関連リンク

http://www.pref.aichi.jp/0000080845.html

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