体から発散されている熱に注目
縦2.5㎝、横5cmほどの超小型サイズ。このように肌に触れる事で体温を測定する
体温を測る場合、「実測体温」を使うものと「予測体温」を使うもの2種類がある。
水銀を使って測るものが実測体温で、これ以上温度が上がらないというところまで体温計を挟んでおかなければならなかった。時間にしておよそ10分。
一方、電子体温計で測定するのもが予測体温であり、最初の一定時間(30秒ほど)の温度の上昇具合を見て、10分後の体温を予測するというものだ。
しかし、測定時間は短くなるものの、予測体温を使った場合でもいくつかの弱点があった。
じっとしていられない赤ちゃんの脇に体温計を挟むのはひと苦労だし、発熱の自覚症状がない高齢者は体温を測るキッカケもない。結果、気づいた時には重症化していたというケースも……。
この弱点を解決するため、オムロンは、体の中から外へ発散されている熱に注目した。どのくらいの勢いで発熱しているのかを熱流センサで測り、これまでの表面温度を測る温度センサと合わせることで体の内側の温度を予測するようにした。
チップの超小型化に成功
オムロンは温度センサのチップを8.1㎜×7.7㎜という超小型化するのに成功。お腹など目立たず、邪魔にならない場所に貼り付けることで、体温を継続的に測定し、体温変化を管理することが可能になる。
また、センサに通信機能を搭載することで、スマートフォンに測定データを送り、体温変化があった場合には、家族やかかりつけの病院へアラームを鳴らして伝えることもできる。
オムロンが目標とするのは「見守り」。患者、乳幼児や高齢者、屋外で作業をする人、すべての人への安心を届けることを目指し、2017年度の商品化を目指して、開発を進めている。
- ブース番号
- ホール3 3L115
- 関連リンク
-
オムロンヘルスケア株式会社 : http://www.healthcare.omron.co.jp/