CEATEC JAPAN 2015

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ミツミ電機株式会社
「スマート技術が未来を豊かに」のテーマでセンシングや通信の先端デバイスを展示

カテゴリー : キーテクノロジーステージ

ミツミ電機株式会社はCEATEC JAPAN 2015で、同社が得意とする先端電子デバイスを「運転支援」や「ヘルスケア」など生活に沿ったテーマ設定で展示している。

歩行者の「手」と「胴体」を見分けるレーダー

「79GHzミリ波レーダー」の送信アンテナ(左側)と受信アンテナ(右側)。受信アンテナは2列あり、電波の到達時間のわずかな差から対象物の方向を見分ける。きわめて高い周波数であるため、アンテナへの給電には同軸ケーブルではなく導波管が使われている。

注目のデバイスのひとつが、車載用途を想定して試作された「79GHzミリ波レーダー」システム。4GHzという広い帯域を使い、毎秒256回のサイクルで周波数を変化させた電波を発射(チャープ方式)。反射波の周波数を読み取ることで、どのタイミングで発射された電波かが分かるため、対象物までの距離や速度をより正確に読み取ることができる。
その性能は、手を振って歩く歩行者の「胴体の速度」と「手の速度」の違いをはっきりと読み取ることができるレベル。そうした違いが生じない自動車などと明らかに異なるものとして識別されている。CCDカメラでは限界のある深夜や逆光時、荒天時でも高い精度で障害物を検知し、それが何であるかを認識し得る性能を秘めている。実用化時期はまだ明らかにはされていない。

米国のGPSだけでなく、日本の準天頂衛星「みちびき」や、ロシアの測位衛星GLONASSの測位信号、静止衛星で放送される米国の衛星ラジオ、地上波テレビやラジオの放送波など、5種類の電波に対応するアンテナをコンパクトに一体化した。

このほか、 測位衛星、衛星ラジオ、LTE4Gなど周波数の異なる5つのサービスに対応する5 in 1複合型アンテナや、MEMSミラーを使ってレーザー光を網膜に投射する眼鏡型の「レーザーアイウェア」など、設計・製造・検証という一連のプロセスをまとめ上げてモノにする、同社の総合力を感じさせるデバイスが多数展示されている。

ブース番号
ホール2 6K128
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出展者情報はこちら

ミツミ電機株式会社 : http://www.mitsumi.co.jp/

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