複数人のPULSENSE装着者の脈拍数・加速度情報などをリアルタイムで一元管理
セイコーエプソン株式会社(以下エプソン)は、BLE Beacon(以下ビーコン)※1技術に対応した、業務用の脈拍計測機能付き活動量計「PULSENSE(パルセンス)」を開発したと発表した。
パルセンスは、脈拍センサーや加速度センサーを搭載した、腕に装着するだけで脈拍を高精度で計測し、運動強度や消費カロリー、睡眠、非活動時のこころの状態(リラックス、エキサイト)を知ることができる、リストバンド型活動量計である。今回エプソンは業務での活用を想定して、新たなファームウェアを組み込むことでパルセンスをビーコン技術に対応させることを実現した。
開発品をビーコン受信機と組み合わせることで、複数人の装着者の脈拍数・加速度情報などを、リアルタイムで一元管理することが可能になる。さらに、本製品と連携したシステムを構築すれば、パルセンス装着者の位置情報も把握できるようになるという。フィットネスクラブでの会員の運動状況把握、要介護者の見守り、作業員の健康管理など、さまざまな分野における展開が期待できるとしている。
CEATEC JAPAN 2015のエプソンブースでは、パルセンスとビーコン技術を組み合わせたシステムのデモ展示を行う。
パルセンスとBLE Beacon※1技術を組み合わせたシステム(イメージ)
※1 BLE Beacon
Bluetooth接続の一種であるBLE(Bluetooth Low Energy)を活用しているビーコンで、必要とする電力がより少なくて済むため、コイン電池などの小容量バッテリーでも長期間にわたり駆動できる。BLEの電波の到達範囲は10cm~1m前後とされている。このようなビーコンの特長を活用することで、GPSでは難しい屋内や地下、店舗のような狭い範囲でも、通信対象の位置を特定することも可能になる。
- ブース番号
- ホール3 3N46
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