NEC は、自らを社会価値創造型企業と定義し、人が豊かに生きるための安全・安心・効率的・公平な社会の実現に向けて、ICTの力で新しい社会インフラを創る「社会ソリューション事業」へ注力している。NECが考えるIoTは、社会課題の解決に密接に関係しているとのこと。10月8日のCEATECカンファレンスで、「IoTによる社会価値創造への挑戦」についてご講演頂く望月康則氏に、NECの取組みについて、お話を伺った。望月氏は、NEC全社の技術戦略を取りまとめる技術イノベーション戦略本部の本部長で、NEC中央研究所理事も務めている。また、10月より、IoT戦略室長も兼務している。
NECが考えるIoTは、「実世界からデータを収集し、サイバー空間に取り込み、データサイエンスに基づく高度な分析や解析によって、サイバー空間の中で新たな価値を創造し、それを実世界に戻し、社会・産業・生活に対して高速かつリアルタイムに反映させる」というのがハイレベルでのコンセプト。長年に渡って培ってきた暗号技術、世界一の画像認証技術、独自の強みを持つ分析技術をベースに、社会価値を創造するトータルソリューションを顧客に提供する。
望月氏は、「顔認証技術のコンテストにおいて3回連続で世界一になったことは、もちろん嬉しいのですが、この技術を活用した街中映像監視システムにより、実際に都市の犯罪率が低下した(アルゼンチン・ティグレ市)など、社会価値を実現できたことこそ、本当に頑張ったかいがあったと実感できます。」と語る。
なお、NEC望月本部長のロングインタビューは、一般社団法人電子情報技術産業協会サイトで掲載中(http://www.jeita.or.jp/cps/interview/id8/)。
望月本部長のCEATECでの講演「IoTによる社会価値創造への挑戦」は、こちらからお申込みください
(http://eventregist.com/e/ceatec2015)。