CEATEC JAPAN 2015

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エプソンのセンシングシステム技術が、
文部科学省委託研究「都市の脆弱性が引き起こす激甚災害軽減化プロジェクト」
の建物の健全度モニタリングシステムに採用

カテゴリー : NEXT イノベーションエリア

建物の状態を迅速に評価・判断できるシステムの構築が急務

兵庫県三木市にある防災科研の実大三次元振動破壊実験施設「E-ディフェンス」において、2015年1月20日から22日、文部科学省委託研究「都市の脆弱性が引き起こす激甚災害軽減化プロジェクト」の一環として、鉄筋コンクリート構造建築物(縮尺3.3分の1相当)の中高層ビル試験体による振動実験が行われた。昨年度に引き続き、セイコーエプソン株式会社のセンシングシステム技術が、建築物の健全度モニタリングシステムに採用された。

エプソンの慣性計測ユニット「M-G550-PC」

「都市の脆弱性が引き起こす激甚災害軽減化プロジェクト」は、将来起こるとされる巨大地震や首都直下地震などの対応に備え、文部科学省が「地震防災研究戦略プロジェクト」の一つとして2012年度から5カ年の予定で開始したプロジェクトであり、モニタリングシステムの実験は、その中のサブプロジェクトである「都市機能の維持・回復のための調査研究」において、「都市の基盤施設の地震直後の健全度を即時に評価し損傷を同定する仕組みの構築」を目的として行っている。

今回の振動実験のモニタリングシステムには、エプソンの小型で高精度な慣性計測ユニット(Inertial Measurement Unit)「M-G550-PC」をベースとしたセンシングシステムが採用された。巨大地震や首都直下地震が起こった場合、継続利用可否の判断が必要となる建物は莫大な数に及ぶものと想定され、技術者による目視点検などでは情報を得られるまでに膨大な時間を要することが危惧されるため、目視では判別できないような建物の外観上では認められない損傷までの状態を迅速に評価・判断できるシステムの構築が急務となっている。

CEATEC JAPANの同社のブースでは、センシングシステム技術をはじめ、ウェアラブル端末、プリンティング技術等の紹介を行うとしている。

ブース番号
ホール3 3N46(NEXT イノベーションエリア)
関連リンク
エプソン
出展者情報はこちら

http://www.epson.jp/

http://www.epson.jp/osirase/2015/150114.htm

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