ロボットを自分の身体のように操作してマッサージ
慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学部 桂研究室が開発した「ヘルスケアロボット」は、動作を入力する「マスタシステム」と身体に直接触れて入力された動作を再現する「スレーブシステム」から構成されている。ふたつのシステムは、それぞれ水平面に回転モータを2台、リニアモータを2台、垂直方向にリニアモータを2台搭載しており、「つかむ」「こする」「押し込む」などといった動作を可能にしている。
展示されているヘルスケアロボットは、肩マッサージ用のセルフマッサージロボット。左手の指をリング状の穴にはめて、肩をもむように操作をすると、その力加減が右側のマシンに伝わり、ツボ押し用の球体で右肩をマッサージしてくれるというもの。ロボットを自身の身体のように操り、自分に合った力加減でマッサージできる優れモノだ。
細やかな力加減を双方向に制御し、力触覚情報をコンピュータに伝送しているため、例えば、専門医のケア技術をデータベース化し、ロボットへ伝送することで、専門医と同様のケアを時間や場所を問わずロボットを通して受けられるようにすることもできるそう。
高齢化に伴う要介護者の増加や医師不足が問題視されているなか、ヘルスケアを行うロボットの実現へ向け、さらなる研究・開発が期待されている。
慶應義塾大学 理工学部 桂研究室
ブース番号 | 4N197 |
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関連リンク
- 慶應義塾大学 理工学部 桂研究室
- http://www.katsura.sd.keio.ac.jp