東京都トライアル発注制度の認定書の交付式の様子。
左はビジネスメンター株式会社の小柳治朗代表取締役

ユーザーがブラウザを利用し電子文書（PDF）の登録、捺印を行えるシステムがビジネスメンター株式会社の「Brownie for Stamper」だ。

「Brownie for Stamper」は平成26年度の東京都トライアル発注制度の認定を受けているシステムだ。「東京都トライアル発注制度」は、中小企業の新規性の高い優れた新商品等の普及を応援するため、東京都が新商品等を認定してPR等を行うとともに、一部を試験的に購入し評価する制度。3次審査まであり、26年度は83件の応募の内15件の商品・サービスが認定されたが、その中のひとつが「Brownie for Stamper」だ。

Brownie for StamperはWeb‐APIによって様々なシステムと連携する

「Brownie for Stamper」は、電子文書（PDF）をサーバーへアップロードすることで、記録管理、原本保証、捺印情報確認等をウェブ上で行えるシステム。PCで一般的に使われているアプリを使用する感覚で捺印作業が行えるので、使用に際するハードルが低く、導入しやすいことがポイントだ。

また、モバイル端末を使えばいつでも、どこでも、すぐに作業できるので作業時間の短縮につながり、捺印の必要な書類を持って担当部署や顧客の所へ行くといった物理的な移動がなくなり、郵送コストの削減にも寄与する。

さらに、ハッシュ値等を利用し、捺印後に改ざんされていないかを確認でき、原本保証ができるのも大きな特徴だ。また、Web‐APIによって様々なシステムと連携ができることもセールスポイントのひとつ。これにより、ルーティン作業の部分的な省力化や業務の自動化につながる等、ユーザーの利便性がさらにアップすることになる。

捺印手順のイメージ図

開発されてから3年目を迎えた「Brownie for Stamper」だが、「本システムの『安心』『いつでもどこでも』『スピードアップ』という利点をアピールします。たとえば、電子ファイルには印紙税はかからないといったことも皆さんにお知らせしたい。本システムを導入すればどんなメリットがあるか、CEATEC　JAPANで皆さんにお伝えします」というのは竹林誠二さん（ ビジネスメンター株式会社 取締役）。10月10日11時からNEXTイノベーションプラザのミニステージで同社のプレゼンテーションが行われる。