自動車の減速時に発生するエネルギーを無駄なくキャッチ!
世の中で動いているものは皆、何かしらのエネルギーが使われている。自動車が走り出す時にも運動エネルギーが必要ならば、止まる時にも運動エネルギーがタイヤと地面との摩擦エネルギーに置き換わり減速を始める。
自動車が止まる時に発生するエネルギーをムダにせずに上手に補完できないだろうか?それを解決するために考え出されたのが「減速エネルギー回生システム」だ。
「減速エネルギー回生システム」は、自動車が止まる時に生まれるエネルギーを使って「オルタネーター」と呼ばれる発電機を回し、電気を起こすシステムだ。
実際の所、自動車が減速する時にエネルギーを発生する時間は非常に短い。わずか5~10秒間の出来事だ。この数秒間に100A~200Aといった大電流が発生する。しかし、この電気をこれまで自動車に積まれている鉛バッテリーやリチウムイオン電池に貯めようとしても、時間がかかってしまい、電気を受け止められずにいた。
そこで生まれたのが「電気二重層キャパシタ」だ。
一番の特徴は急速充放電
「電気二重層キャパシタ」は、電気を充電したり放電したりする蓄電池の一種で、電池よりも急速に充放電ができるという特徴を持っている。
この素早く充電できる技術が、自動車が止まる時に発生する摩擦エネルギーをムダなくキャッチし、この電気を使って自動車のライトやステレオ、カーナビ、エアコンなどを動かそうというのだ。
また、現在はエンジンを制御するのもすべて電気制御となっているので、こういったものを動かすための電力となる。
今までは自動車内の電気システムを動かすために、わざわざエンジンで電気を作っていた。しかし、その部分の発電力が削除されることにより、ガソリンや軽油を使わずに済み、燃費の向上につながり、最終的にはエコな世の中になっていく。
「電気二重層キャパシタ」は、そんな役割を担っている。
現在、「電気二重層キャパシタ」を搭載している車は、ホンダのFIT、VEZEL。マツダのATENZA、CX-5(中国仕様)、AXELA。そして、まもなく発売される新型DEMIOのディーゼル車にも搭載が決まった。
日本ケミコン株式会社
ブース番号 | 5K90 |
---|
関連リンク
- 日本ケミコン株式会社
- http://www.chemi-con.co.jp/