京セラ株式会社と東京センチュリーリース株式会社の共同出資により設立された、京セラTCL ソーラー合同会社(以下「京セラTCL ソーラー」)が、兵庫県加東市において世界最大※1となる水上設置型太陽光発電システムの建設を本年9月から開始した。2015年4月の稼動を目指す。
シエル・テール・インターナショナル(本社:フランス)より水上架台(水上に太陽電池モジュールを設置するための浮体構造物)の提供を受け、加東市の西平池と東平池の2ヵ所に太陽電池計11,256枚を載せる。
西平池に建設予定の発電所(約1.7 メガワット)は、水上設置型では世界最大※1となる。
年間予想発電量は、2つの池合わせて計約330万キロワット時の見込み(一般家庭約920世帯分の年間電力量相当※2)で、売電先は関西電力となっている。
昨今、太陽光発電事業の盛り上がりとともに、発電所用の用地確保が難しくなってきており、新たなフィールドとして、水上に着目。京セラTCLソーラーはこれを手始めに、今年度中に全国のため池などで合計約60メガワットの水上設置型太陽光発電所を計画している。すでに100件を超える引き合いがあるといい、市場の関心の高さが伺える。
【水上設置型太陽光発電システム特徴】
- 水上に設置することにより、冷却効果が得られ、温度上昇による太陽電池の発電効率の低下を抑制できる。そのため、地上置き型・屋根置き型と比べ、高い発電量が期待できる。
- 太陽電池が水面を覆うことで、貯水の蒸発量の軽減や藻類の異常発生を防ぐことができる。
CEATEC JAPAN 2014の京セラブースでは、実際に水にソーラーパネルを浮かべる展示など、水上設置型発電システムへの取り組みについて紹介する。
※1 水上設置型太陽光発電所において(2014年8月29日時点)
※2 1世帯当り3,600キロワット時/年で算出 出典:電気事業連合会「電力事情について」
京セラ株式会社
ブース番号 | 5K94 |
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