ナンバープレートや顔の映像を鮮明化
NECはパブリックセーフティを支えるための映像解析技術に関する展示を行った。
これはNECが長年培ってきた映像解析技術の中でも、ミニマムなシーンに特化した解析技術に焦点をあてた内容となっている。具体的には暗い映像を明るく、霧がかかったような映像を鮮明に、さらには手ブレやボケを取り除くといったもの。動画をフレーム単位で静止画に分解し、それらを組み合わせることで超解像度化する技術についても解説が行われていた。
学習型超解像技術については、ナンバープレートの解析がすでに実用化されている。
これらの技術は警察や警備会社などでの映像解析を対象としている。ソフトウェアとしての提供を予定しており、警備用の監視システムなどに付加価値を与えるようなパッケージになるとのこと。中でも、すでに実用化が進んでいるのが、車のナンバープレートの照合だ。これについては専用のシステムが開発されており、あらかじめ数千枚単位でナンバープレートの映像がボケるパターンを登録。これを元にドット単位でボケる以前の映像を類推しながら、ナンバーを視認できるレベルまで鮮明化している。
学習型の解析処理を行うことで、ドット荒れした顔の映像も鮮明化できる。
このシステムを応用しようと研究が進められているのが、顔の識別システムだ。現時点では正面から見た顔にしか対応していないが、将来的には斜めから撮影した映像であっても、ドット荒れした顔を復元できるようになるとのこと。そうなれば、はるか昔に撮影した映像を鮮やかにするといった、民間での利用も考えられるということだ。
NEC グループ
ブース番号 | 2L54 |
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