報道資料
2017年9月29日
製造業者向けの世界的なインターネット・オブ・シングス(IoT)プラットフォームを提供するAyla Networksは、本日新ソリューションPhone-as-a-Gateway (PaaG)を発表した。Bluetooth対応製品がスマートフォンなどのモバイルデバイスを介してAyla IoTクラウドに接続できるようにする。このソリューションにより、Bluetooth対応製品の設計に変更を加えたり、IoTゲートウェイ機器を新たに設計することなく、Bluetooth対応製品のクラウド接続が可能になる。ローカルなデバイス間接続に限定されていたBluetooth製品にインターネットへの接続を拡張することで、製造業者は自社のBluetooth対応製品から得られるIoTデータを最大限活用できるようになる。Aylaはこの革新的な新機能を、10月3~6日に開催されるCEATAC 2017 (「家・ライフスタイル 」エリア、ホール3、ブースH068)で発表する。
AylaのPaaGを利用することで、低価格のキッチン家電や調理器具、電動工具、ヘルスケア製品、散水用具、アウトドア製品など各種Bluetooth対応製品を、スマートフォンなどのモバイルデバイスを用意するだけでIoTクラウドに接続できる。ゲートウェイ機器経由でクラウドを利用している既存のBluetooth対応製品にも、よりシンプルなクラウド接続を、Ayla IoTプラットフォームのセキュアなIoTサービス群と共に活用できる利点が得られる。
「クラウド接続を提供するゲートウェイ機器を持たず、Bluetoothのローカルなデバイス間接続のみに対応する製品のメーカー各社はIoTの最大の利点を享受できずにいました。データを活用した製品の早期改善や、顧客に対する付加価値サービスの提供、新しい収益源の発見といった利点です。我々のPhone-as-a-Gatewayならモバイルデバイスを介した簡単で、シームレスな方法で、Bluetooth対応製品から得られるデータを直接クラウドに送り届けることが出来るのです。」と、Ayla NetworksのCEO兼共同創設者David Friedman氏は語った。
従来、多くのスマートホーム製品は既存の家庭内Wi-Fiネットワークを利用してIoTクラウドへの接続を確保しており、BluetoothやZigBee、Z-Waveなど、IPに対応しないプロトコルを利用する場合、Wi-Fiルーターに統合されたゲートウェイ経由でWi-Fiネットワークからインターネットにアクセスする。インターネットへのアクセスを確保できなければ、Bluetooth製品の接続性はローカルなデバイス間接続に限定され、自社製デバイスから得られる貴重なデータをクラウド経由で活用することが出来ない。しかし、多くのBluetooth対応製品は、そのサイズの小ささや、価格設定の低さなどから、個別に専用のゲートウェイ機器を備えることが難しく、また、屋外での動作を期待されるBluetooth製品も、ゲートウェイ機器経由でのクラウド接続が難しい。
AylaのモバイルSDKに組み込まれたPaaGを活用し、AylaのモバイルSDKで構築されたBluetoothデバイス向けモバイルアプリなら、新規開発及び既存のBluetooth対応製品をAylaクラウドにシンプルに接続し、ユーザーマネージメント、デバイスマネージメント、データアクセス、マルチリージョン対応をはじめとするAyla IoTプラットフォームの各種サービスを活用出来る。
AylaのPaaGを使うことで、Bluetooth対応製品をお考えの製造業者のお客様が実現できるのは:
• Bluetoothデバイスから得られるIoTデータをクラウド経由で活用。データの保存・分析を行う。
• クラウドベースのデータ分析サービスを活用、他のIoTデバイスとの連携や他社のクラウドサービスと統合により、 製品価値を高める。(例: 電動工具にバッテリーの使用状況を監視・最適化するサービスや遠隔操作機能を追加)
• 新たな付加価値サービスや消耗品ビジネス、他社のデバイスとの統合によって新規収益源の確保。(例:デバイスの使用パターンに応じて、純正オプションや消耗品の補充を顧客に提案したり、散水用具の顧客に、サブスクリプションベースで菜園の水やりや肥料のアドバイスを提供)
Ayla Networksに関する詳しい情報はhttp://www.aylanetworks.com/jp/を参照。