10/3 - 10/610:00-17:00 幕張メッセ

出展者リスト/各社見どころ出展者詳細情報

(株)Kyulux(ベンチャー&ユニバーシティエリア)

URL
http://www.kyulux.com

展示エリア
特別テーマエリア
小間番号
S10-73
出展予定品目

情報通信機器・モバイル機器、ウェアラブル機器

VR・AR 関連

ディスプレイデバイス関連

会社紹介

株式会社Kyuluxは今後急速な普及が期待される有機ELディスプレーにおいて、高い効率、きれいな発色、そして低コストの全てを満足する究極の発光技術Hyperfluorescenceを実用化する九州大学発ベンチャーです。
従来の有機ELでは蛍光発光、リン光発光が用いられてきましたが、蛍光発光は発光効率が低いという欠点があり、リン光発光は青色発光が実現できていない、イリジウムを用いるためコストが高いという欠点があります。そのため高効率、高純度発色、低コスト全てを実現できる次世代の発光技術が求められてきました。Hyperfluorescenceは九州大学で発明された熱活性化遅延蛍光:TADFと蛍光材料を組み合わせることでディスプレーに求められる特性(高効率、高純度発色、低コスト)を全て満足できる究極の発光技術であり、2020年代前半には現在の蛍光、リン光を全て置き換えることを目指しています。Kyuluxはパネルメーカーと共同でHyperfluorescenceを用いた世界初の有機ELディスプレーの本年中の商品化を計画しています。

出展製品

出展製品情報 1

TADF / Hyperfluorescence

TADF (Thermally Activated Delayed Fluorescence)は、第2世代のリン光材料と同等の内部量子効率(IQE)100%をリン光では必須であったレアメタルであるイリジウムを用いずに実現した第3世代の有機EL発光材料です。これは、画期的な分子設計によって有機発光材料の二つのエネルギー準位であるS1, T1をほぼ等しくなるように制御し高い発光効率(IQE100%)を達成しました。TADFによって低コストで高効率な発光材料が実現できたのです。しかし、TADFをディスプレーに応用するには色純度の点で問題がありました。つまり、ディスプレーに求められるのは発光スペクトルの幅が狭い、高い色純度を持った発光色です。その点、TADFは発光スペクトルの幅が広いという欠点を持っていました。この欠点を解消し、ディスプレーに求められる全ての特性、高効率、高色純度発光、そして低コストを全て満足するのがHyperfluorescenceです。これはTADFと第1世代の蛍光材料とを組合せ、TADFが収集したエネルギーを蛍光材料に分子間移動させることで、蛍光材料が単独で発光する場合に比べ4倍以上の効率で発光することを可能にした第4世代の発光原理です。この原理では蛍光材料が持つスペクトル幅が狭く色純度の高い発光を活用できるため、高効率、低コストに加え高色純度発光が可能となります。Hyperfluorescenceは他の発光技術で実現できなかったディスプレーの求めるすべての特性を実現できる究極の発光技術です。Kyuluxは台湾のディスプレーパネルメーカーとの共同開発より、世界初のHyperfluorescence実用化に成功。今年第4四半期に第1号商品の発売を計画しています。そして、2020年代前半には蛍光、リン光を全て置き換えることを目指しています。

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