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VR・AR 関連
映像機器
情報通信機器・モバイル機器、ウェアラブル機器
VR・AR 関連
ディスプレイデバイス関連
【技術概要】
眼鏡型ディスプレイとして、網膜走査型ディスプレイの光学基幹部品を中心に紹介する。とくに、今までにない超小型化に成功した光学エンジンは、外見的に眼鏡フレームと一体化し、映像用の部品の存在をほとんど感じさせない眼鏡型ディスプレイを実現する。これにより、ウエアラブル・ディスプレイや医療応用としてのアイ・ウエアが使い勝手の良いものとなり、新たなICTサービスなど様々なサービスが出現すると考えられる。
【想定される活用例】
・ICT、IoT対応ビジュアル端末としての応用。
・個人個人に対応したルート案内や非常時のルート表示への応用。
・弱視者対応眼鏡型ディスプレイとしての応用。
・ビジュアルな作業手順マニュアル等への応用。
【展示のみどころ】
世界で初めて実現した光導波路型超小型合波器をベースに、映像投影用光学エンジンを試作した結果を展示する。この光学エンジンは、サイズが従来の光学エンジンに比べて2桁以上小さいため、従来になく使い勝手が良く、単なる通常の眼鏡を掛けている感覚で、映像をリアルに再現できる新しいアイ・ウエアとしての眼鏡型ディスプレイが実現できることを示す。
超小型レーザ走査光学エンジン
網膜走査型ディスプレイやレーザ照射型ディスプレイの光学基幹部品である光学エンジンは、レーザビームを発生する部品、レーザ光を走査する部品やレーザ光を投影する光学系等が必要で、結果的に投影装置全体が大型化する欠点がありました。これに対し、光導波路を用いると、これらの部品を大幅に小型化することができます。カラーの映像を見るためには、赤、青、緑の三原色のレーザビームをまず一本のビームに合波します。従来は、このために小さなレンズや鏡を組み合わせた部品からなる合波器を使っていましたが、光導波路を用いて、さらに特殊な構造にすると極めて小さい米粒大程度の合波器を実現することができます。
さらに、この合波器に赤、青、緑の半導体レーザを直接接続し、最後に光走査用のミラーも付けます。図１は、このようにして組み立てた光学エンジンの模式図を示したものです。ここでは、このようにして実際に作製した光学エンジン（サイズ：13×4.5×4.5 mm）のプロトタイプを展示します。最終的には、従来に比べて2桁ものサイズダウンが可能で、そのサイズが6×3 mmの超小型化が達成できる見込みです。
このような小型化された光学エンジンは、網膜走査型ディスプレイの眼鏡フレームに直接組み込み、レーザビームをホログラフィック反射板で反射し、瞳孔に導くことができます（図２）。今までの眼鏡型ディスプレイは、光学エンジンが大きく、どうしても使い勝手の良いものではありませんでした。これに対し、今回小型化された光学エンジンを用いると、見た目も普通の眼鏡と変わらず、使い勝手の良いものとなることが期待されます。
〒910-8507 福井県福井市文京3丁目９－１
産学官連携本部知的財産・技術移転部
漆崎行乃利
0776-27-9725
0776-27-9727
titeki@ad.u-fukui.ac.jp
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