CEATEC JAPAN 2015

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アンリツ株式会社、ワイヤレス給電アンテナのリアルタイム解析システムを初公開

カテゴリー : キーテクノロジーステージ

アンリツ株式会社はCEATEC JAPAN 2015で、「ワイヤレス電力伝送路のkQ積リアルタイム測定システム」を初公開した。

開発現場の切実なニーズに応える

kQ積とは給電システムの伝送効率の指標となる値。同社の測定システムは、電界結合、磁界結合、電波放射などあらゆる結合方式に対応し、このkQ積をリアルタイムに測定することができるもの。

同社は、豊橋科学技術大学が総務省戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)から受託して行った、同大学の未来ビークルシティリサーチセンター長である大平孝教授の研究成果をもとに、このシステムを製品化した。

従来、給電システムの開発にあたっては、評価のため多数回の試行錯誤を繰り返す必要があった。しかしこのシステムを使うことで、リアルタイムにkQ積の測定が可能となり、構造や寸法の改善ポイントを早期発見し、開発効率を大幅にアップさせることができる。

同社計測事業グループ計測器営業本部第4営業部の課長補佐、川内清氏は、このシステムを利用するメリットを、次のような例で説明する。
「真っ暗な部屋であっても、時間をかければ伝い歩きで内部の間取りをつかむことはできます。でも照明をつければ、そんなことは一発で分かります。ワイヤレス電力伝送システムは、モノや動きが見えないだけに開発は非常にやっかいです。このシステムは、そのような機器開発や、将来的にはワイヤレス給電システムの保守にかかわる方々などに使っていただき、効率よく仕事を進めていただくためのものなんです」

先端技術に関わり続けた120年の歴史を紹介

また同社は今年がちょうど創業120周年。世界で初めて実用化された無線式公衆電話(1914年)や、磁気記録メディアとして鋼線を使った交流バイアス方式のワイヤーレコーダー(1943年)、日本初のラジオ放送受信機(1924年)など、その時代時代の最先端電子機器を展示し、周囲に異彩を放っている。同社ブースでは120年という歴史の重みと2015年における先端製品を同時に体験することができる。

「暗闇の一灯」と測定システムをアピールする、同社計測事業グループ計測器営業本部第4営業部課長補佐の川内清氏。

展示品のひとつ「鋼線式磁気録音機」(1943年)。後にこの特許は東京通信工業(ソニーの前身)に売却され、日本初のG型テープレーコーダーが1950年に東京通信工業から発売された。

ブース番号
ホール5 5K49
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出展者情報はこちら

アンリツ株式会社 : http://www.anritsu.com/

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