CEATEC JAPAN 2015

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レシップエスエルピー株式会社
緊急用バッテリーとしても使える、持ち運べる無停電電源を出展

カテゴリー : キーテクノロジーステージ

レシップエスエルピー株式会社のブース

バスや鉄道の電装機器を手がけるレシップは、CEATEC JAPAN 2015で可搬式の無停電電源「ELiC WALKER」を発表した。

パソコンを約2時間稼働させることが可能

11月に発売を予定している可搬式の無停電電源「ELiC WALKER」

同社では従来から、屋外用として非常灯や手術室、駅のプラットフォームなどの無停電電源を提供してきた。「ELiC WALKER」はその可搬モデルにあたり、非常時には電源を必要とする機器の元まで持ち運べる。電気容量は500VAとなり、100V/5Aの環境なら約2時間の利用が可能。これなら、パソコンのバックアップなども十分に行えそうだ。

ハンドル部分をたたむと、棚などに収納できるサイズ

昨年のCEATEC JAPANに参考出展した段階では、主に2種類の需要があったという。
その一つが、災害時などに利用するための緊急用バッテリーだ。通常の緊急用バッテリーでは、充電したらそのまま倉庫などに置いておくだけ。緊急時まで放置していると、放電されて残量がゼロになる可能性もある。その一方で、発電機は振動や騒音などの問題から、避難所などの屋内で使うには無理がある。東日本大震災を振り返ると、そもそもガソリンがないというケースもあったようだ。

しかし、「ELiC WALKER」であれば無停電電源として使えるため、電池残量を保つためのメンテナンスの必要がない。普段は自治体の各施設に配備しておき、災害時にはそれらを公民館などの避難所に集約。緊急時の電源に転用するという使い方もできそうだ。

コネクター部分も防水加工されており、ケース内に水が入るのを防いでいる

なお、同製品は車に踏まれても大丈夫という堅牢なケースに保護されているため、地震などのトラブルにも強い。また、防水に対しても対策が施されており、コネクターがケース外に配置されているため、利用時にケースを開ける必要はなし。さらに、防水加工されたコネクター部分から延長のケーブルが延びているため、ケース内に水が入る心配がない。

本製品については現在、放送関係やイベント会社などからも問い合わせが来ているという。バスや鉄道などの回路を使い、電動バイク用のバッテリーを使用していることで、移動時における信頼度はかなり高いとのこと。容量も大きいため、携帯用のバッテリーとして様々な業務に使えるだろう。

発売は今年11月を予定。標準価格は50万円で、市販についても現在検討しているという。

ブース番号
ホール6 6K122
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出展者情報はこちら

レシップエスエルピー株式会社 : http://www.lecip.co.jp/slp/

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