米国メディアパネル・イノベーションアワード「Health and Household」部門受賞!
人に快適性と移動手段を与える次世代の車いす「WHILL Model A」は、400人もの車いすユーザーから意見を聞きとり、日本では最高時速6km、米国では最高時速10kmで走行できる。1回の充電で24kmまで走れる鉛蓄電池を搭載し、体重100kmの人までが乗車できる。米国のジャーナリストたちはこの車いすにこめられたイノベーション力を賞賛した。
「100m先のコンビニに行くのをあきらめる」、この言葉から開発は始まった。
100mというわずかな距離を移動するのも、あきらめてしまう。一人の車いすユーザーのこんな言葉からWHILLの開発は始まったという。気軽に出かけたくなるようなカッコ良さ、乗り物として魅力的なものが求められている。もっとデザイン性に優れた車いすがあれば、行動範囲を広げられるのでは、そんな思いが開発のモチベーションになった。もともと大手メーカーに勤めていた若いエンジニアが集まり、2010年にチームを立ち上げ、2012年に正式に会社を設立。日本と米国に拠点を持ち、社員は20名ほど。今回展示している「Model A」は、開発に2年かかったという。
マウスコントロールで直感的な操作
特徴としては、出かけたくなるようなスマートなデザイン、そして前輪に24個の小さなタイヤを組み合わせることで、その場での回転、方向転換をスムーズに行え、7.5cmの段差を越えられるという走行性能。また、マウスコントロールによって直感的に操作できるように工夫されている。
さらにソフトウェア内蔵により、スマホアプリ経由で走行を設定したり、遠隔操作を行うこともできる。この革新性あふれるモビリティは、狭い場所でも、人ごみでも、躊躇せずに移動できる。「車いすユーザーの人にも、そうではない人も乗ることができる。高齢者も利用できる、移動手段として考えている」(WHILL株式会社 営業・マーケティング本部長 樋口康記氏)ということである。すでに今年9月から販売を開始し、販売価格は95万円。
WHILL株式会社
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関連リンク
- WHILL株式会社
- http://whill.us/jp/