4K映像時代の高速伝送ソリューション
ショートレンジで超高速の無線伝送を行う「TransferJet™」は、広帯域の無線技術(UWB)を使った日本発の技術規格だ。4.48GHz帯域を使い、現行規格で最大560Mbps(オーバーヘッドを除き、実効最大375Mbps)、将来的には10Gbpsの超高速伝送が可能となる伝送技術である。通信距離を数センチの範囲に限定したため、周囲との電波干渉が起こりにくく、情報漏洩の可能性もきわめ小さいというメリットが生まれている。
株式会社東芝は昨年末に発表し今年から市場に出回り始めた「TransferJet™」のパソコン用(USBアダプタ型)モジュールと、スマートフォン/タブレット用(MicroUSB型)のモジュールを展示、各種ソリューションの提案を行っている。
「たとえば教室での用途では、生徒が自分のタブレットを持って先生のところに行き、先生から声をかけてもらいながら答案データを受け取るようなイメージです。受け渡しに要する時間は紙のプリントを手渡しするのと何ら変わらないし、つねに1対1での通信ですから、校内の既存のネットワークにも負担をかけません」(株式会社東芝セミコンダクター&ストレージ社 技術マーケティング統括部新市場開拓部 クラウド&スマートデバイス担当参事 利光清氏)
「展示のモジュールと機器を使って超高速伝送を体験していただけますし、さらに年内にはLightningコネクタ対応(iPhone/iPad用)のモジュールも発表します。高速で大容量のストレージメディアと、確実な著作権保護機構、そして高速な入出力システムであるTransferJet™。この三つの足並みを揃え、技術を浸透させて行きたいと思っています。」(株式会社東芝セミコンダクター&ストレージ社 電子デバイス&ストレージ営業センター 技術マーケティング統括部技監 的場司氏)
ファイルサイズが大容量化する4K映像の時代に不可欠の高速伝送ソリューションとして、TransferJet™関連のデバイスやモジュールの動向から目が離せない。
株式会社東芝
ブース番号 | 3L117 |
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