出展者詳細情報
ステージ | NEXTイノベーションプラザ |
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ホール | ホール4 |
小間番号 | 4N5702 |
熊本大学末吉研究グループでは以下の4つのテーマを取り扱っている.
・次世代コンピュータシステムの基盤研究
・ディペンダブルシステムに関する研究
・3次元リコンフィギャラブルロジックとその応用
・やわらかいハードウェアとVLSI設計技術
IC(メモリ・マイコン・ロジックIC、アナログIC)
日の丸FPGA(その1) FeRAMベースFPGA
FPGAは製造後に回路をプログラマブル可能という特徴をもつ反面,組込みシステムとして使用する際は消費電力が問題となる.本ブースでは我々が開発したFerroelectric random access memory (FeRAM) ベースFPGAの展示を行う.本FPGAでは構成メモリに不揮発FlipFlop を使用することで,チップの電源の投入/遮断を検知し,FFとFeRAM間でデータを自動で退避/復帰を可能としている.
主な研究成果:
M.Iida, M.Koga, K.Inoue, M.Amagasaki, Y.Ichida, M.Saji, J.Iida and T.Sueyoshi
"A Genuine Power-Gatable Reconfigurable Logic Chip with FeRAM Cells",
IEICE Transactions on Electronics, Vol.E94-C, No.4, pp.548-556 ,Apr. 2011
IC(メモリ・マイコン・ロジックIC、アナログIC)
日の丸FPGA(その2) FT-FPGA
信頼性が要求されるシステムではTMR(Tripple Module Redundancy)のように対象モジュールの多重化が使われることが多い.特に,SoC に搭載されるFPGA-IPコアを対象とした場合,面積制約が非常に大きいため単純な冗長化は困難である.我々の提案するFT-FPGA は決まったタイル数毎にスペアタイルを備え,故障が起きた際に回路を退避させることで信頼性を上げている.また,FT-FPGA はソフトIP コアとして提供されるため,通常のASIC(Application Specific Integrate Circuit)設計ツールを用いてSoC に搭載可能である.
主な研究成果:
M.Amagasaki, Kazuki Inoue, Q.Zhao, M.Iida, M.Kuga and T.Sueyoshi,
`` DEFECT-ROBUST FPGA ARCHITECTURES FOR INTELLECTUAL PROPERTY CORES IN SYSTEM LSI,''
Proc. of 23th International Conference on Field Programmable Logic and Applications (FPL2013), porto, porutugal, Sep. 2013.
ハードウェア設計ソリューション
自己修復ディペンダブルシステム
組込みシステム開発用のプラットフォームとしてFPGAを採用することが一般的になってきた現在,FPGAの信頼性が非常に重要視されている.我々はSRAM型FPGAを対象として,放射線起因のソフトエラー,および偶発故障によるハードエラーを対象としたディペンダブルシステムの研究を行っている.ソフトエラーを対象とした提案ソフトコアプロセッサは,エラー検出後割込み動作により内部コンテキストの同期を行い,通常動作に自動的に復旧する. 一方,ハードエラーに対しては部分再構成を用いてスペアモジュールに回路情報を移動することで故障回避を行う.
主な研究成果:
Y.Ichinomiya, S.Usagawa, M.Amagasaki, M.Iida, M.Kuga and T.Sueyoshi,
``Designing flexible reconfigurable regions to relocate partial bitstreams,''
Proc. the 20th Annual International IEEE Symposium on Field-Programmable Custom Computing Machines (FCCM2012), pp.241, Toronto, Canada, May 2012
一ノ宮佳裕,石田智之,田上士郎,尼崎太樹,久我守弘,末吉敏則
``SRAM型FPGAの部分再構成によるソフトコアプロセッサの高信頼化,''
信学論,vol.J92-D,no.12,pp.2105-2113,Dec. 2009.
開催日:10/9
VLSIは最新半導体製造プロセスの恩恵を受け高性能化が進む一方で、微細化に伴う信頼性問題への対応が迫られています。特にFPGAはASICに比べ電磁波や放射線の影響が大きく、高信頼性を要求するシステム分野への使用がタブー視されていました。本講演では、FPGAにおける信頼性問題の紹介を行い、再構成可能という特徴を生かした自己復旧可能なディペンダブルシステムやSoC向け耐故障FPGAコアの紹介を行います。