出展者詳細情報
ステージ | NEXTイノベーションプラザ |
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ホール | ホール4 |
小間番号 | 4N200 |
出展予定製品 |
EV、HEV、PHV、FCV関連システム バッテリ、車内ネットワークシステム、エネルギー供給システム(急速充電器、ワイヤレス充電システム、複数台充電システム、充電装置関連機器、バッテリーモータマネジメント関連) 自動車用エレクトロニクス 科学技術、先端技術、要素技術、研究発表 |
電気自動車や電動カートなどの電動車両は排気ガスを出さないクリーンな車両として屋外や,工場・施設内での活躍が期待されています.これら電動車両は,長い距離を1回の充電で走るために,大容量のバッテリーを搭載しています.そのため,1)充電時間が長い.2)車両価格が高い,3)車体が重くエネルギ効率が悪い,などのバッテリーが起因する問題があり,普及の大きな枷となっています.
豊橋技術科学大学と大成建設株式会社は,全ての電動車両からバッテリー問題を払拭すべく,大容量バッテリーを車載せず路面からエネルギを集電して路面電車のように走行する理想の電動車両の研究を進めています.つまり,「停車中充電」から「走行中給電」へのパラダイムシフトを,電気技術と道路技術の連携で実現していきます.
バッテリ、車内ネットワークシステム、エネルギー供給システム(急速充電器、ワイヤレス充電システム、複数台充電システム、充電装置関連機器、バッテリーモータマネジメント関連)
【電化フロア電動カートの有人走行】
バッテリ不要で電車のように電化フロア上を走行できる電動カートの有人走行(走行中給電)の実演を行います.
電化フロアとは通常の床建材の裏側に金属製線路を貼付けたものです。床建材もゴムタイヤも通常の電気は通しません。そこで、高周波電力により線路から床建材とゴムタイヤを通じて電動カートのモーターにエネルギを伝える工夫をしました(タイヤ集電)。近年よく発表されているいわゆる非接触給電方式(磁気結合)とは原理が異なり、送受電のコイル対は不要です。本成功により、停車中非接触充電から走行中給電への技術革新が大きく前進したと言えます。
本システムの特長は,1)走行コースが固定の用途(工場内搬送車)に適しており、バッテリ式ではないので充電不要で走り続けることができます。2)床建材、金属板は全て一般建築部材であり安価です。3)床建材は生産施設や物流施設等の床仕上げ材として利用可能であり、保守性および拡張性に優れています。
本成果の一部は総務省の戦略的情報通信研究開発推進事業ICTイノベーション創出型研究開発(SCOPE)の受託研究「電化道路電気自動車の実現に向けた電動カート走行中給電の原理実証実験」131106002により得られたものです.