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オムロン、ギネス世界記録に認定の卓球ロボットがAI技術導入でさらなる進化

カテゴリー : 社会エリア

オムロン株式会社の技術の象徴として誕生した卓球ロボット「フォルフェウス(FORPHEUS)」がさらなる進化を遂げた。返球精度の向上のほか、相手のレベルに合わせた返球を行うことで、人と機械の互いの成長を図ることが可能になる。

卓球ロボットが注目されたオムロンのブース

進化版卓球ロボット「フォルフェウス」

2013年の誕生、2014年の日本初公開以来、進化を続け、昨年の「CEATEC JAPAN 2015」への出展では「人の能力を引き出す」技術を披露。今年1月には「最初の卓球コーチロボット」として、ギネス世界記録に認定された。

2016年モデルの「フォルフェウス」は新たにAI技術により返球精度±5cmを実現。また「時系列ディープラーニング」(深層学習)を実装し、人の特性を判別する。相手のレベルに合わせて返球を行うなど、さらなる進化を果たした。

これにより、ラリーの最中に相手の実力を判断し、初心者には山なりの返球、上級者には左右に散らすなど、相手のレベルに合わせた返球をすることで、より人の能力を引き出すことが可能になった。
会場では会期中連日、フォルフェウスとの卓球ラリー体験に多くの来場者が参加した。

ギネス世界記録に認定された卓球ロボット「フォルフェウス」

技術の進化とともに、実力向上も目指す

「フォルフェウス」が卓球ラケットを手(ロボットハンド)にした背景は、弁当箱の中身を詰めるロボットの大きさや動作範囲が卓球台とほぼ同じだったことに由来する。また初公開が卓球王国・中国での展示会(2013年)だったことも理由のひとつだ。

今回、AI技術による3年目の進化を見せた「フォルフェウス」だが、今後“卓球選手”としての強化も図られる見込みだ。開発を手がけたオムロン株式会社 技術・知財本部組込システム研究開発センター無線・組込研究室の大谷 拓氏は「強くはなっているが、プロのレベルには達していないので、カーブ、カット、スマッシュにも対して、強さを追求したい」と話している。

「フォルフェウス」のさらなる進化に期待が高まる

展示エリア
社会(公共インフラ・建設・モビリティ、行政、農業、エネルギー、製造分野、産業保安関連)
小間番号
3S94
関連リンク

オムロン株式会社
http://www.omron.co.jp

IoT、AI時代に向けた未来テクノロジー「+Think」とは?
http://www.edge-link.omron.co.jp/news/116.html

出展者情報

オムロン株式会社
http://www.ceatec.com/ja/exhibitors/detail.html?id=6811

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