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介護現場の負担を軽くする株式会社イデアクエスト

カテゴリー : 家エリア

慶應義塾大学発ベンチャー企業の株式会社イデアクエストは、非接触のセンサーで被介護者の動きを検知する、ベッド見守りシステム「OWLSIGHT(アウルサイト)福祉用」を展示した。被介護者の離床、立ち上がり、転倒の恐れがある姿勢の変化を検知し介護者に通報するもので、介護事故防止をはじめ、非接触式による被介護者への負荷や、介護施設職員の負担軽減も期待される。

ベッドの枕元側上部のセンサーが被介護者の動きをとらえる。会場展示では情報を送るスマートフォンの画面をモニターで表示した

リアルタイムの情報がスマートフォンでわかる見守りシステム。

「OWLSIGHT 福祉用」はベッド枕元側の壁や天井に取り付けるセンサーが、ベッド上の介護者の姿勢の変化による動きを検出する。従来の方式の多くは、介護者の体にセンサーを取り付けたり、シーツの下にセンサーマットを敷いたりして、異常時にアラームが鳴る仕組みだが、赤外光を利用したセンサーにより、非接触・無拘束で見守るため、被介護者への身体的な負担がなく、普段通りの生活ができる。また接触型に見られるセンサーのずれによる誤報もない。

特長は、被介護者が立ち上がったり、ベッドの柵にもたれかかったりする大きな動作と、悶えたり、震えたりした時の、人の目でも認識が難しいような小さな動きの双方を検出できる点。被介護者の情報は無線LAN(Wi-Fi)で接続された介護者の手元のスマートフォンに送られリアルタイムで確認できる。異変を察知した場合は画面表示とアラーム音で通報する。

スマホの画面にリアルタイムで送られる被介護者の状態

被介護者の立ち上がり、離床などを検知すると、スマホ画面に赤く表示。アラーム音も鳴らして通知する

3カ月の記録保存が可能

ベッド見守りシステムによる被介護者の情報は、姿勢画像(顔や服装などの個人情報は送られず被介護者のプライバシーに配慮している)、動きの大きさのグラフは約3カ月分の記録が可能。記録を解析すれば、危険の原因分析に役立ちそうだ。また、記録が残ることにより、介護施設における職員同士の引継ぎ作業もスムーズに行えるだろう。また夜間勤務では少人数で複数の被介護者を担当することも多いことから「OWLSIGHT 福祉用」導入によって、職員の肉体的、精神的な負担や負荷を軽減することが期待できそうだ。

去年10月に販売が開始されて以来、約20の施設に約50台が導入された。来春までに2000台の導入を見込んでいる。

会場ではこのほか、赤外線を用いたセンサーにより非接触で呼吸運動を計測する「非接触呼吸機能検査装置」や、呼吸機能や中枢神経が未成熟である新生児の呼吸機能成熟度を定量的・高精度に計測する「新生児用非接触呼吸評価装置」などのPRも行っている。

展示エリア
家エリア(スマートハウス、医療・健康、教育サービス関連)
小間番号
3H31
関連リンク

株式会社イデアクエスト
http://www.ideaquest4u.com

出展者情報

株式会社イデアクエスト
http://www.ceatec.com/ja/exhibitors/detail.html?id=6805

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