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日本発条株式会社、真贋判別を劇的に効率化する偽造防止技術「Trustgram®」を出展

カテゴリー : 社会エリア

日本発条株式会社は、特殊な光学フィルムを通して見ることで、容易にホンモノとニセモノを見分けることができる、ホログラムシールを使った偽造防止技術「Trustgram®」をCEATEC JAPAN 2016に出展した。

日本発条株式会社は産業界のニーズに応える幅広いバネを供給している

専用サングラスで見るだけで、真贋判別が可能

自動車部品や情報通信機器など、産業界の幅広い分野からの要求に応え、さまざまな形状や機能のバネを供給してきた日本発条株式会社は、意外な技術も有している。同社はCEATEC JAPAN 2016に、模倣品や偽造品の流通を防止するために、ホログラムシールを使って確実な真贋判別を容易に行なう技術「Trustgram®」を出展している。

この技術を使って作られたホログラムシールは、専用のビューアーを透かして見ると、シール全面が暗転して見える。その見え方はちょうど、偏光フィルム(防眩サングラスなどに使われる)を通して腕時計の液晶画面を見たときのようなイメージだ。ただ、単純な偏光フィルムと違ってTrustgram®のビューアーは回転させても見え方が変わらない。ビューアーを裏返したり2枚重ねしたときの見え方から、おそらく円偏光フィルターを応用した技術と思われるが、モノの性質上、その詳細は積極的には明かされていない。

このビューアーに使われる光学フィルムはサングラスに加工することも容易だ。真贋判定のため、シールにいちいち機械を押し当てたりする必要はない。このサングラスを装着して市場を歩き回って商品を眺めたり、保税倉庫で検品などすれば、検査していることを悟られず、ホンモノとニセモノをたちどころに見分けることができ、それぞれが多数混在する状態でも容易に判別ができる。企業の知財を侵害するだけでなく、粗悪な品質で消費者に不利益を与える模造品・偽造品の摘発・撲滅に貢献する技術であり、すでにニコン製のデジカメバッテリーやキヤノン製のプリンタトナー、腕時計、ピストンリングなどに採用例がある。

さらにこうした技術の存在が広く知られることは、模造・偽造の抑止力にも成り得る。監視や摘発の現場作業を大幅に効率アップさせる技術として、同社では各国の税関当局などに積極的にプレゼンテーションを行なっているという。

「えっ、こんなに違う!?」と明らかな見え方の差に、素で驚くアテンダントの女性

展示エリア
社会エリア
小間番号
2S54
関連リンク

NHKニッパツ(日本発条株式会社)
http://www.nhkspg.co.jp/

出展者情報

ニッパツ(日本発条株式会社)
http://www.ceatec.com/ja/exhibitors/detail.html?id=7003

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