TDKが手がけるセンサーのひとつに角度センサーがある。同社のブースでは、TMR角度センサーを利用したバランスボードを設置し、来場者がゲームを楽しんでいた。
ブースで人気のバランスボードゲーム
このバランスゲームは、丸い筒の上に板を載せ、その上に人間が立ってバランスをとるというものだ。30秒以内に3秒間の水平を保てれば合格で、記念品がもらえる。水平はプラスマイナス9度以内であればOKだが、これは意外と難しく、取材日でまだ1名しか合格していないとのことだ。
ゲーム中、ボードの角度は正面のディスプレイに表示され、合格圏内の角度が1秒続いたらシグナルによるカウントが始まる。3秒以内に10度以上の角度を記録するとカウントがリセットされる。
回転するものならなんでも角度が測れる
角度はチップデバイスに内蔵された磁気センサーと、平面上にS極、N極を持った丸い磁石で計測する。チップを丸い磁石の中心、両極の境目をまたぐように設置する。磁石が回転方向に動いた角度をセンサーが読み取っている。現在0.6度までならセンシング可能だといい、将来的には0.2度まで精度をあげるとしている。
TMR角度センサーは、すでにさまざまな製品に使われている。自動車のステアリング切れ角を計測し、ADASの制御や自動運転への応用が考えられている。また、モーターが独立して2本が違ったタイミングで動く左右のワイパー制御にも角度センサーは必要だ。電子制御されたアクセルの踏み込み具合を測定するのも角度センサーだ。
TDKは、ハードディスクのヘッドを制御する技術を持っている。TMR角度センサーには、ハードディスクの技術を生かして、高い精度を実現しているという。
- 展示エリア
- CPS/IoT を支えるテクノロジ・ソフトウェア
- 小間番号
- 5C113
- 関連リンク
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TDK株式会社
http://www.tdk.co.jp/index.htm - 出展者情報
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TDK株式会社
http://www.ceatec.com/ja/exhibitors/detail.html?id=6877