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誘電率・表面抵抗比導電率を高精度に解析計算するサムテック有限会社

カテゴリー : CPS/IoTを支えるテクノロジ・ソフトウェア

サムテックは、埼玉大学工学部の小林禧夫教授による埼玉大学発ベンチャー企業。電子回路基板に利用されている誘電体材料の誘電率、誘電損失や金属導体や高温超伝導体の表面抵抗を測定するソフトを制作。電子回路を持つ機器はすべて電波を発しているが、その電波、とくにマイクロ高周波が機器のどの方向に向かっているか、どの程度の強さとなっているかを測定・解析するソフトだ。電子機器メーカーで電子基材・回路設計・新素材の開発設計を担当するエンジニアが主な顧客となる。

電子基材・回路設計・新素材の開発設計に寄与する解析サービス

同社の電磁波解析ソフト「SUM-FILTER」は、電磁波の入力パラメータ値である誘電体電子材料の誘電率(εr,Dk)および誘電正接(tanδ,Df)、さらに導体の表面抵抗比導電率(σrf)を高精度に解析計算する。マイクロ波無線デバイスの開発期間の短縮・電磁界シュミレーションの精度向上に不可欠なテクノロジーだ。

「電磁波というのは必ず減衰します。その減衰の程度をきちんと測定することでデバイスと利用者に適正な電磁波というのを設定することができます」ということで、電子デバイスの開発に必須のテストといえるものだ。

ブースではPCを持ち込んで電磁波解析ソフト「SUM-FILTER」を実演

電磁波解析ソフト「SUM-FILTER」のデータ解析画面

クラウド対応でマーケットは全世界に

とくにこの電磁波の測定に重要なのが、水平方向と垂直方向へのバランスだという。たとえばルーターの場合、この水平と垂直のバランスが悪いと同じフロアなのにWi-Fiが使えないといった不具合、クレームの要因となる。「バランスが悪い場合は、外装の材質、電波源の方向といった点を改善してから製品化されます」ということだ。低損失誘電体材料の特性を高精度に解析して最終的な製品化に寄与する。

さらに従来CD-ROMによる販売から、クラウドサービスも開始した。国際規格に即して誘電体材料の高精度な誘電特性・導電性データを簡単に取得できるようになった。データを解析することで製品化前に不具合をチェックする、そんな縁の下の力持ちといった企業だ。

パネルではクラウドサービス導入のメリットを説明する

展示エリア
CPS/IoT を支えるテクノロジ・ソフトウェア
小間番号
4C08
関連リンク

サムテック有限会社
http://www.sumtec.biz/index.html

出展者情報

サムテック有限会社
http://www.ceatec.com/ja/exhibitors/detail.html?id=6876

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