ローム株式会社は、光と電波の中間に位置する未利用領域の電磁波“テラヘルツ波”を発生・検出するRTD(共鳴トンネルダイオード)半導体デバイスをCEATEC JAPAN 2016に初出展した。
サイズは小粒だが、インパクトは大! 最先端光源“テラヘルツ波デバイス”
テラヘルツ波とは電波と光の中間に位置する、周波数10GHz~10THz(波長は30μm~3mm)前後の電磁波のこと。物体を透過してのイメージングや、液体のセンシング、超大容量通信などのさまざまな分野や用途で応用が期待されている。
同社は長年の研究開発を通じ、小型で室温動作が可能なテラヘルツ波半導体デバイスを創製した。このデバイスは「共鳴トンネルダイオード(RTD)」と呼ばれるタイプの半導体で、1973年にノーベル物理学賞を受賞した江崎玲於奈博士の研究を源流とするものだ。
従来のテラヘルツ波は、10GHzの「低周波」(デバイス開発者の弁)を逓倍して得ていたため巨大な回路が必要だったが、同社が半導体デバイスはわずか0.5mm角。サイズは小粒だが、電子回路を扱うエンジニアがイメージしやすいCANパッケージに仕込んで出展したこともあって、見るものに大きなインパクトを与えている。
- 展示エリア
- CPS/IoT を支えるテクノロジ・ソフトウェア
- 小間番号
- 6C156
- 関連リンク
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ローム株式会社
http://www.rohm.co.jp/web/japan/研究開発−ロームのセンサ「テラヘルツ波デバイス」
http://www.rohm.co.jp/web/japan/sensor/rd#thz - 出展者情報
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ローム株式会社
http://www.ceatec.com/ja/exhibitors/detail.html?id=6887