ITベンチャーの株式会社NayutaはCEATEC JAPAN 2106に、仮想通貨Bitcoinを支えるブロックチェーン技術を利用した “IoM(Internet of Money)”とIoTを融合させたデモシステムを出展している。
仮想通貨でコンセント利用権を“購入”するデモシステム
デモシステムの実態は、無線通信(BLEとWiFi)機能と認証機能を備えたコンセントボックスだ。
Bitcoinによる支払いなどで仮想のクーポンを入手、そのクーポンを特定のコンセントに付与することで、そのコンセントを一定時間使用できるようになるというシステムだ。支払いや認証にはスマートフォンを利用する。
モバイルデバイスの充電や、電気自動車の充電スタンドでの利用をイメージさせるデモンストレーションシステムである。
製作したのは福岡市に本拠を置くITベンチャーの株式会社Nayuta。先端SoCの開発やLSI開発のためのソフトウェアアルゴリズム研究に取り組んできた栗本憲一氏が2015年に創業した会社だ。
IoT☓ IoMの次世代ソリューションを目指す
昨今の金融革命を象徴するキーワードである「ブロックチェーン」は、一般社団法人日本ブロックチェーン協会によれば「電子署名とハッシュポインタを使用し改竄検出が容易なデータ構造を持ち、且つ、当該データをネットワーク上に分散する多数のノードに保持させることで、高可用性及びデータ同一性等を実現する技術」と定義されている。
「確かに難しいのですが、ざっくりいうと“仮想通貨Bitcoinを支える技術”との理解でも構いません。そしてBitcoinのデータ構造には、自由に使えるユーザーエリアが設定されており、そこにハードウェアの認証情報を埋め込んで今回のデモシステムを構築しました」(同社CEOの栗本氏)。
IoTの技術とインターネット上でフェアな価値交換を行うIoMの技術を融合させた次世代ソリューション構築が同社のターゲットであるという。
- 展示エリア
- 街エリア Finolabプロジェクト Fintech普及促進コーナー
- 小間番号
- 2T01-2
- 関連リンク
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株式会社Nayuta
http://nayuta.co/ - 出展者情報
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株式会社Nayuta
http://www.ceatec.com/ja/exhibitors/detail.html?id=7385