金融系技術ベンチャーの株式会社Liquid Japanは、生体指紋認証による決済システム「Touch&Pay」の体験者に連日先着100名限定で、会場内のお弁当店で使える500円分のクーポンを提供している。
1000万ユーザーでも約3秒! 「指紋で高速決済」が強み
同社は金融機関のディーリングシステム開発担当者や、大手IT企業の営業出身者、ゲーム会社出身者などが集まり、指紋を使った生体認証による決済ソリューションを提供しようと、2013年末に設立されたベンチャー企業。
指紋認証システムそのものは従来から存在しているが、そのネックはユーザーデータベースが巨大化したときの検索速度にあったという。
同社は、指紋から抽出した特徴点のパターンを、あたかも「星座」のようにインデックス化することで検索速度を上げるアルゴリズムを考案。1000万ユーザーのデータベースが対象なら、従来方式で分単位の時間がかかるところを、約3秒でヒットするシステムを構築した。
親指と人差し指の両方を登録することで認証の確実性を高めている。500円玉をつまんでいるのは、同社代表取締役の保科秀之氏。
「画像そのものは使わない」ことが大きな強み
決済時にやりとりされるのは指紋の画像そのものではない。指紋の特徴点のパターンがハッシュ化(一方向関数により暗号化)されデータベースに保管される。データから指紋を再構成することは原理的に不可能であり、このことは、個人情報を保管するリスク軽減や、ユーザーの抵抗感軽減にもつながっている。
ちなみに同社の社名であるLiquid は、世界の津々浦々にこのシステムが浸透するようにとの願いを込めて付けられた。
同社は、JTBグループの株式会社JTBコーポレートセールスらと共同で、経済産業省の「IoT推進のための新ビジネス創出基盤整備事業(IoT活用おもてなし実証事業)」に、「Touch & Pay」のサービス実証を主な取組みとして参画している。
- 展示エリア
- 街エリア
- 小間番号
- 2T01-11
- 関連リンク
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株式会社Liquid Japan
http://www.jtbbwt.com/株式会社JTBコーポレートセールス
http://liquidinc.asia/おもてなしプラットフォーム<関東実証>紹介サイト
https://kankouyohou.com/touchandpay/