アンリツ株式会社はCEATEC JAPAN 2016で、スマートメーターなどの通信方式であるWi-SUNのプロトコルテストユニットを公開した。
スマート家電を支え、IoT社会に貢献
2016年4月の電力小売り全面自由化を契機に、スマートメーターの整備が急ピッチで進められている。
たとえば東京電力は、2020年度までに管内のすべての電力メーターをスマートメーターに置き換えると表明している。
スマートメーターは30分ごとの電力消費量を家庭内のコントローラーや電力会社に伝える機能を持ち、その通信はおもに920MHz帯を使うWi-SUN方式で行われている。さらにその上位にはECHONET lite という国際標準の通信プロトコルが使われており、家庭内のコントローラーはこれを使ってエアコンや照明など各種スマート家電の制御を行う。
スマートな家電やセンサで構成されるHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)が本来の機能を発揮できるよう、Wi-SUN方式の物理層(PHY)からプロトコル層、さらにアプリケーション層まで一貫したテストを行うソリューションをアンリツ株式会社は提供している。IoT社会の進展に不可欠のピースであり、その実現に向けた大きく貢献するシステムである。
Wi-SUNプロトコルテストユニット「CN7307A」と同テストセット「CE7051A」(背後のPC)。スマート家電とコントローラー間の通信状況をエミュレーション(仮想的に再現)する。複数の家電機器が通信を行い、信号が衝突する状況も再現でき、より信頼性の高い機器の開発に役立てられる。
- 展示エリア
- CPS/IoTを支えるテクノロジ、ソフトウェアエリア
- 小間番号
- 5C85
- 関連リンク
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アンリツ株式会社
http://www.anritsu.com/