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センシリオン株式会社、わずか1ミリ角の超小型半導体環境センサーを展示

カテゴリー : 家エリア

センシリオン株式会社は、スイスを本拠とするセンサーデイバイスのメーカー。小型でリーズナブルな半導体環境センサーでグローバルシェア70%を誇る企業だ。

センシリオンのブース

小型センサーで広がる用途

温度・湿度を計測する環境センサーの用途は広いが、大きさがネックになることがある。とくにIoT用途では、小さければ小さいほど、いろいろな製品、デバイスに組み込むことが可能となる。

同社の環境センサーは、半導体を利用してわずか1ミリ角のチップ型が特徴だ。小型ながら測定範囲はマイナス40度から120度までと広い。そのため、民生品から自動車、医療機器まで多くの分野で採用されているという。

たとえば最近の自動車は曇り止めのため、デフロスターや熱線の制御のため温度・湿度センサーを利用するが、自動車分野でのセンシリオンのセンサーシェアは80%に上る。

半導体小型環境センサー

センサーの応答速度の早さをチェックできるデモ。センサーに風をあてながら、ついたてを回転させる。穴の位置に応じてすぐに温度が下がることがわかる

自動車内の温度センサーではシェア80%

医療用で使い捨てセンサーも

医療機器でも温度・湿度センサーは重要だ。同社が開発中の液体流量計のためのセンサーは小型で廉価な特性を生かして使い捨てできるものを考えている。輸液(点滴)などで流量を調整、制御する機械は存在するが、高価であり点滴のチューブを機械につなぐ必要がある。

展示中のサンプルでは、チューブの部品として組み込むことができ、センサー情報を有線、または無線で飛ばせば、普通に輸液をセットすれば手元の端末などで流量を確認できる。調整は手動で行えばよい。数値をモニタリングしておき異常が起きれば警報を出すこともできる。使い捨てなので終われば医療廃棄物としてそのまま処理可能である。

必要なら流量制御が可能なデバイスや装置を使うこともできるが、再利用ができない医療機器の部品や器具は使い捨てができるかどうかは大きい。

また同社では、小型のガスセンサー、CO2センサーの開発も進めている。どちらも半導体センサーでチップ型となるが、ガスセンサーは3ミリ角程度のものを目指しているという。CO2センサーは光学式となるため3センチくらいの大きさになるだろうとのこと。発売は2017年を予定している。

輸液の流量監視も特別な器具を接続しないで可能になる使い捨て流量センサー

端末をつなぐためのプラグが必要だが、最終的にはもっと小型で使い捨てが可能になるものを開発中

流量のデータは端末、またはステーションの機器でリアルタイム監視が可能

展示エリア
家エリア
小間番号
2H02
関連リンク

センシリオン株式会社
http://www.sensirion.co.jp

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