オープニングスピーチは安倍総理
10月3日、千代田区丸の内のパレスホテル東京で、開幕を前日に控えた「シーテックジャパン2016」のオープニングレセプションが開催された。来場者の拍手を受け、最初に壇上に登ったのは安倍晋三内閣総理大臣。安倍総理のスピーチでは、NHKの朝ドラ『とと姉ちゃん』を引きながら、日本の高度成長期を象徴する「家電の時代」への憧憬が語られた。そしてそこを卒業し、IoTやインダストリー4.0など新たなイノベーションに舵を切るCEATEC JAPAN 2016への支持が表明された。
続いて高市早苗総務大臣、世耕弘成経済産業大臣が登壇し、CPS/IoTを新たな軸と定めたCEATEC JAPAN 2016に期待が示された。多くの来場者が醸し出す熱気や、内外要人・関係者のスピーチはライブストリーミングされ、現在も映像アーカイブで提供されているので、機会があればぜひご覧いただきたい。
CEATEC JAPANは、ノーベル賞ウィーク
いっぽうで安倍総理のスピーチのさ中、スウェーデンから日本に朗報が届いている。東京工業大学栄誉教授の大隅良典氏が、ノーベル医学生理学賞を受賞するという知らせである。
CEATEC JAPANの開催時期はノーベル賞ウィークと重なっており、とくに日本人受賞が続く一昨年から科学や技術に脚光が集まるシーズンとなっている。新聞の首相動静によると、オープニングレセプションでのスピーチを終え、与党関係者との会食を済ませた安倍総理は、午後8時20分ごろ、記者会見のさ中の大隅教授に電話で祝意を伝え、その模様はニュース映像でも繰り返し報道された。そして「オープニングレセプションでのスピーチ」と「大隅教授への祝辞」には、共通して登場したキーワードが「イノベーション」だ。
本日から4日間の会期中もノーベル各賞の発表は続く。新たな朗報を期待しつつ、科学の大ニュースに負けないよう、日本を明るくする技術の大ニュースを千葉・幕張から発信したい――。
そうした思いでCEATEC NEWSROOM 2016をオープンします。