ミツミ電機株式会社は、同社が強みとする先進・先端マイクロデバイスやそれらを応用したアプリケーション群をCEATEC JAPAN 2016に出展している。
MEMSミラーを使った網膜投射型レーザープロジェクター
注目展示のひとつが「レーザーアイウェア向けソリューション」。PCの映像出力のほか、アイウェアの眉間に装着されたカメラの映像を、ツルの部分に仕込まれたレーザープロジェクターで、網膜に直接投射するものだ。眼のレンズ機能に障害がある弱視者でも、映像で周囲を認識する道が開ける。レーザー走査には同社のMEMSミラーが使われている。
電力をコントロールして「安全」に貢献するシステム機器群
OEMでさまざまな企業にACアダプターを供給する同社は「充電時間」に関する世間の切実なニーズにも通じている。安全を最優先に確保しつつ、少しでも充電時間を短くする方策として、バッテリーに最も近い位置に電圧モニタICを置いて充電状態を監視し、より多くの電力を、より短時間に、安全に送り込むシステムを提案。いっぽう、LED照明の電源部に仕込んだ感震センサーを使って、深夜の消灯時でも一定以上の揺れがあった場合に自動点灯するシーリングライト(新発売)のカットモデルを展示している。いずれも「安全で快適な生活」に貢献するシステムだ。
センチメートルオーダーで高さの違いを見分ける「高性能気圧センサ」
真空封止部を覆うダイヤフラムのわずかな歪みを検出することで、圧力の絶対値を計測する高度気圧センサが出展されている。参考出品されたセンサの圧力分解能は0.95Pa(パスカル)。地上の大気圧で換算すると、8.07cmの高さの差を見分ける性能があることになる。温度依存性・圧力依存性が低く、絶対圧力±30Paの精度は世界最高性能という。
用途としては、GPS電波が届かない屋内の歩行者ナビゲーションで、自分がどの階層にいるかを知らせるフロアナビや、ゲリラ豪雨などの予報精度を高めるための小型の気象観測モジュール、あるいはドローンの自律飛行支援などが想定されている。
左が参考出品された超高精度センサ。右が量産品のセンサを使い、USB3.0で給電・データ取得を行うモジュール。
弱視者支援メガネ
昨年はプロトタイプが展示されていた、レーザープロジェクター内蔵のグラスはが増したMEMSミラーを使ったレーザープロジェクタ
- 展示エリア
- CPS/IoT を支えるテクノロジ・ソフトウェア
- 小間番号
- 6C155
- 関連リンク
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ミツミ電機株式会社
http://www.mitsumi.co.jpCEATEC JAPAN 2016 出展のご案内
http://www.mitsumi.co.jp/Event/ceatec2016/index.html