CEATEC AWARDは、学術的・技術的観点、将来性や市場性等の視点から、イノベーション性が高く優れていると評価できるものをCEATEC AWARD審査委員会の厳正な審査により選考し、特に優れたイノベーションに対して、総務大臣賞、経済産業大臣賞、各部門賞を授与するものである。

CEATEC JAPAN 2016初日のオープンステージでは、10月6日発表の各部門賞に先駆けて、CEATEC AWARD 2016の「総務大臣賞」と「経済産業大臣賞」が発表され、表彰が行われた。

経済産業大臣賞は富士通株式会社の網膜走査型レーザアイウェア技術が受賞

経済産業大臣賞は、富士通株式会社ならびに株式会社QDレーザの網膜走査型レーザアイウェア技術が受賞。表彰式では富士通株式会社代表取締役田中達也氏は受賞に対する感謝とともに次のように述べた。「視覚障害者の方や弱視の方への支援のために、この技術を広げていきたいと考えている。富士通ではヒューマンセントリック・イノベーションを標榜しているが、テクノロジーで人を幸せにする会社にしたいと考えている。テクノロジーで豊かな未来の世界を築くとともに、社会のさまざまな課題解決に貢献していきたい」。

総務大臣賞はシャープ株式会社の高度広帯域衛星デジタル放送受信機が受賞

総務大臣賞は、シャープ株式会社の高度広帯域衛星デジタル放送受信機が受賞した。シャープ株式会社代表取締役野村勝明氏は「2014年には８Kの液晶ディスプレイで総務大臣賞を受賞し、今回は受信機での受賞となった。これからも次世代の技術を磨いていきたい。シャープではAIとIoTを融合したAIoTを掲げ、人に寄り添う商品として家電からスマートフォンまでの提供をめざしている。これからもつながる社会を実現する商品を開発していきたい」と受賞の喜びを述べた。