慶應義塾大学ハプティクス研究センターは、遠方へ力触覚を伝達する新技術(=リアルハプティクス)を世界で初めて実現した。このリアルハプティクス(RH)技術がモーション制御に大きな変革を興そうとしている。 単に動き=位置の制御でなく、位置と力を協調させた行為を操る・・・人間が普遍的に持っている制御方式を機械・ロボットに甦らせることができるまでに到達した。しかも、Cyber世界を経ることで、行為の見える化、超人化、記録・加工・再実行と言った編集が自由自在となった。すでに、核となる基幹部分を超小型モジュール化することに成功していること、多くの先進企業との共同研究開発によって応用事例を積み上げることで、事業化は秒読み段階に入っているという。展示ブースでは、遠隔操作で、柔らかいものに触っているのか、ザラザラしている物に触れているのかを感じることができる“リアルハプティクス”の世界を体感デモにより具体的に紹介される。“ぜひ、慶應義塾大学ハプティクス研究センターブースにご来場いただき“展示を通してリアルハプティクス技術の魅力・到達度を実感していただきたい。 「百聞/百見は一触にしかず」です。”としている。
IoTハンドル操作に路面力触覚(路面情報)が鮮烈に甦る体感デモ
本展示コーナーでは、リアルハプティクスよって、機械に力触覚が復活する様子が体感できるデモが実施される。展示では、リアルハプティクスを実装したハンドルとステアリングの模型が各々用意され、ステアリング側の路面情報が手元に返ってくるハンドルの操作体感ができる。自転車のようにハンドルとステアリングが直結されていた昔の自動車では、路面情報を直接手元で感じることができた。この力触覚を蘇らせたのが本体感デモである。ステアリング機能にリアルハプティクスを実装することによる、路面力触覚の伝達や可視化の達成が体感デモにより紹介される。
身体力触覚移植を可能とした、ハプティック“人工手”による、微妙な力触覚を操る体感デモ
本展示コーナーでは、日常で何気なく行う行為、「手でものを持つ」に着目し、力触覚がいかに大切であるかを体感できるデモが展開される。本展示では、リアルハプティクス技術を実装した人工手により、「モノを手に持って移動する」という作業による力触覚の体験デモが行われる。力触覚がある世界では自分の手で行うのと同じように違和感なく作業を達成できるが、力触覚がない世界では劇的に作業が困難になってしまう。リアルハプティクスによって抽出された力触覚を別の場所に移植することが可能となった。ブースでは、右手の力触覚を左手で感ずることができる体感デモが実施されるので、ぜひ、挑戦してみてはいかがでしょう。
GP-Arm (汎用上肢)による行為編集/再現を紹介
本展示コーナーでは、リアルハプティクスが実現するRHモーション革命、行為の編集と操作が動画と自動運転されるデモ装置で紹介される。リアルハプティクス技術により人間の行為を記録・編集・再実行することが可能となった。実際に人間の行為を記録する様子、さらにそれを編集する様子が動画でご紹介される。また、展示されるGP-Arm(汎用上肢)では動画内で編集した人間の行為を連続で再実行することで、形の違うモノに対しても適応力が高く、次々と反復作業を達成する様子が紹介される。
※期間中、数多くのセミナーも開催されるのでぜひ参加してみてはいかがでしょう。
- セミナー詳細
- http://haptics-c.keio.ac.jp/article/ceatec2016
- 展示エリア
- 特別展示
- 小間番号
- 4P53-42
- 関連リンク
- 慶應義塾大学 ハプティクス研究センター
- 出展者情報
- 慶應義塾大学 ハプティクス研究センター