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NEC、ウェアラブルデバイスによる映像警備支援ソリューションを提案

カテゴリー : 社会エリア

NECは、スマホ、ウェアラブルカメラ、ウェアラブルデバイスを使った警備業務を支援するシステム「ランニングポリス」を展示していた。

NECブース

幅広い活用方法

海外では警官がウェアラブルカメラを装着してパトロールや職務にあたることがある。これは、現場と指揮をする警察署で画像情報を共有する意味もあるが、のちの証拠、あるいは警察官の暴走や過剰な取り締まりを抑制する効果もある。

日本では、そこまでの社会的合意がなされていないが、ビルや施設の警備、迷子さがしにウェアラブルカメラを利用したソリューションをNECが開発中だ。

イベント会場などでの警備業務において、警備員が装着したカメラ画像について顔認識と組み合わせれば、不審者や迷子などを人混みの中から見落とすこともない。ウェアラブルデバイスやスマートフォンで顔写真の共有などもできる。

夜間のビル警備では、画像処理をクラウド側で行い、暗がりでも人の認識をするのに役立つ。

ウェアラブルカメラの例

ウェアルブルカメラの例(ベスト装着型)

肩カメラの拡大

2020年の実用化を目指すランニングポリス

このようなソリューションに必要な技術は、すでにほぼ確立されているといっていいだろう。しかし、実用となると技術的な問題点もまだ残っている。最大の問題は、いかに鮮明かつ遅延のない画像情報を現場と本部で共有できるかだ。

スマートフォンで動画視聴は当たり前に可能だが、それでも混雑時は遅延、ブロックノイズなどが避けられない。また、動画を現場から送るとなると、上り方向での帯域が必要となる。

NECでは、この問題について独自の適応映像配信制御技術を開発して対応した。直前1分前後の通信状況を分析し、これから通信スループットを予測し、最適なデータ量で動画を送信する。これにより、混雑時などに大きなデータを送ろうとしてパケットロスによる遅延=ブロックノイズの発生を抑えることができる。

暗闇での画像処理は、コントラストの強調に加え色を再現するアルゴリズムも実装し、本部では、対象のエッジだけでなく濃淡部分も再現した画像を確認できる。

ランニングポリスは、2020年の実用化を目指し、2017年、遅くとも2018年には製品リリースを目指して開発が進んでいる。

適応映像配信制御なし(ブロックノイズ発生)

適応映像配信制御あり(なめらかな動き)

スマホやウェアラバルデバイスに不審者画像や迷子の顔写真を共有

展示エリア
社会エリア
小間番号
1S25
関連リンク

NEC、モバイル網を利用した高画質なライブ映像配信が可能な「適応レート制御技術」を開発
http://jpn.nec.com/press/201511/20151111_04.html

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http://jpn.nec.com/press/201212/20121205_01.html

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http://www.nec.co.jp/press/ja/1204/0302.html

出展者情報

NEC グループ
http://www.ceatec.com/ja/exhibitors/detail.html?id=6828

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