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株式会社デンソー、OEM・教育用汎用ロボットアーム「COBOTTA」を出展

カテゴリー : 社会エリア

株式会社デンソーのブースでは、小型の汎用6軸制御ロボットアーム「COBOTTA」という開発中の製品を展示している。同社は、COBOTTAを始め、外科手術用の支援ロボット、汎用ドローン(UAV)なども展示しており、注目されるロボット市場への参入体制を整えている。

デンソーのブース

動きは卓上の産業ロボット

COBOTTAは、デンソーのグループ企業のひとつデンソーウェーブが開発した小型のロボットアーム。6軸の多関節制御が可能で、外形は卓上の産業ロボットのようだ。産業ロボットを手がけるデンソーウェーブが開発しただけあって、動きは産業ロボットそのものだ。

デンソーでは、COBOTTAをOEM提供することをメインで考えている。そのためアームの先端はなにもない状態だ。展示会場ではペン先が取り付けられイラストなどを描いていたが、カメラ、マニピュレーターなど任意の工具、デバイスが取り付け可能だ。

モーターのトルクはあえて弱くしてあり、子どもの力でも動きをとめられるほどだという。これは、ロボットと人との共生を考えて、専用の管理区画やケージの外でも利用できるようにするためだという。

デモ中のCOBOTTA。ペン先で絵や字を書く

デンソーの「電王手さん」。今回は成り駒機能を実現していた

成り駒で駒を裏返す動き

ロボットアームのプラットフォームを目指す

COBOTTAが作られた背景には、今後広がるロボット市場がある。デンソーでは、汎用的なロボットアームをさまざまな製品やサービスのプラットフォームとして活用したい考えだ。制御ユニット(プロセッサ)も搭載しているので、COBOTTA単体でもプログラムして動かすことができる。汎用的なインターフェイスも一通り備えているので、アタッチメントの増設、別ロボットとの連携も想定されている。

デンソーでは、家庭用ロボット、業務支援ロボット、医療介護ロボットなど、これらの製品のベースやアーム部品として採用されることを狙っている。量産化は2017年以降になるというが、目標としては2017年中に量産化を目指すという。

デンソー製の産業用ドローン

手術支援ロボット。長時間の手術の腕を支え、細かい作業の手の震えも抑えてくれる

ロボット制御の教育目的も視野に

汎用ロボットアームとして、デンソーOEMの延長でのビジネスモデルがある一方、同社は教育目的での用途にも力を入れるという。社会ロボット市場が立ち上がるとき、関連の人材教育も必ず問題になるはずだ。

COBOTTAは、PCに接続すれば簡単にプログラミングが可能であり、学生や研究者がロボットの制御スキルを学習するための演習や実験に利用できる。デンソーでは、大学や高専などにも働きかけるとしている。

展示エリア
社会エリア
小間番号
2S50
関連リンク

パーソナルロボット COBOTTA
http://www.denso.co.jp/ja/news/event/ceatec2016/05.html

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