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「モノ/サービス」を作り上げていくプロセスをオープンに。そこに集う新しい視点・発想をもつ人達と出会いたい。

カテゴリー : 特別企画エリア

今年の目玉企画のひとつ、「IoTタウン」では、市場創出を目指すさまざまなユーザ企業が集まり、新たなビジネスモデルにつながるアイデアやパートナーに出会う可能性を生み出します。各社の叡智を結集し日本発の新たな“街のカタチ”を提案し世界に発信します。

CEATECニュースでは、このIoTタウンの出展者に事前インタビューを行い、各社のIoTへの取り組みや出展の見どころをお伝えします。

今回のインタビューにお答えいただいたのは、

株式会社ロフトワーク

取締役兼CMO
矢橋 友宏 様

 

です。

ロフトワークさんのイメージというと、Webサイトやコンテンツを制作するクリエイティブエージェンシーというイメージが強かったのですが、今回IoTタウンに出展されるとのことで、ちょっと意外な印象でした。まずは御社について教えていただけますか?

「クリエイティブの流通」をミッションに掲げ2000年にロフトワークは誕生し、クリエイターのプラットフォームサイト「loftwork.com」をスタートさせました。当初から、loftwork.comに登録しているクリエイターたちと社内の過半数を占めるディレクターでチームを組み、数多くの制作系のプロジェクトを行ってきました。

インターネット勃興期はクライアントも「これを制作してほしい」と必要としているものが明確でした。しかしテクノロジーの発展でプレイヤー(企業/個人)が増えてきたなかで、モノは市場に出せばすぐ売れるという時代は終わり、モノだけでなくコトもデザインすることが求められているのが現況です。すると私たちも、クライアントに単にニーズを伺って制作するだけでなく、「何が本当の課題か」「そのための最適解は何か」とリサーチを行う上流工程に携わり、クライアントと一緒に考えていくケースが増えてきました。そうなると、当初「モノ」を想定していた「クリエイティブ」の概念をもっと広義に捉えていく必要がある、という思考の変化が6〜7年前に起き始め、今はサービスやコミュニケーション、空間など有形無形のさまざまなデザインプロジェクトを手がけるようになりました。

6〜7年前にそのような御社の変化があったということだと、ちょうどスマートフォンが爆発的に普及し始めた頃だと思うのですが、デバイス・通信環境等の劇的な変化は何か御社に影響を及ぼしましたか?

はい、クライアントサイドでアプリ制作のニーズなどが出てきて、それに対応するようになりました。ただ、PC・スマホのようなデバイス関連の制作でも、そのサービスが実際に使われるときの体験のデザインを軸に、リアルな空間や地域の課題を解決するデザインプロジェクト、新規事業開発のためのリサーチプロジェクトなどをクライアントと一緒に考えていく機会が多くなりましたね。

IoTというキーワードに関してどういう印象や関わり方を考えていらっしゃいますか?

今回CEATECへの出展で改めて認識したのは、IoTやテクノロジーというのは一つの「手段」であって、それありきで発想していくアプローチでは目指すゴールにはたどり着けないのでは、と思っています。我々は「体験」を受け取るユーザの立場に立ち、ユーザ発想で考えよう、と。IoTという言葉が流行っていますが、インターネットが出てきた瞬間に、すべてのものがネットワーク化されていくのは運命づけられていたはずです。特別にIoTというキーワードでイメージされがちな「モノ」に対して何かアクションを起こさなければいけないという感覚はなくて、「すべてのものがつながっていく未来」そのものをどう捉え、ユーザの立場で何を考えるかが重要だと思っています。IoTという言葉の概念に対しては、インターネットによって「時間」「距離」を超えて全てが繋がり、それによって出来ることが大小さまざまにどんどん生まれてきているという理解をしています。

CEATECに今回出展するのを決められたポイントはどういうところですか?

これまでのCEATECのように完成品を展示するという参加形式ならば少々違和感があったと思いますが、今年からCEATECは「CPS/IoT Exhibition」としてリニューアルすることを聞いたので、ロフトワークが得意とする「(広義の)クリエイティブをつくるプロセス」にも価値を感じていただきやすいのでは、と考えました。

そういった「プロセスの体験」を“展示”するということですね。それは新しいですね。

たしかに一般的な展示とは違うので、いま出展担当者は苦労しているようです(笑)
ロフトワークのクリエイティブのプロセスのひとつには、企業の垣根を越えて技術をシェアしあったりさまざまなクリエイターからアイデアをもらったりとオープンな仕組みがあります。CEATECでも、できればそのプロセスを体験できるような機会を構築したいと思っています。

今までのCEATECの出展とはちょっと毛色が違うと思うのですが、どのような人達とCEATECで出会いたいですか?

我々の展示(=モノやサービスを作るプロセス)に興味を持ってくれる人たちや「ちょっと面白そうだから自分も混ぜて!」という人たちに来ていただけたら嬉しいですね。それは大企業の方、スタートアップの方、フリーランスの方など所属は関係なく、「自分たちにはこんなアイディアや製品がある」という方ならどなたでもです。

最後に出展への意気込みを聞かせていただけますか?

ロフトワークは、これまで業種や肩書き、国籍や性別や年齢など本当に様々な方が集うコミュニティを作ってきました。今回のCEATECでの展示もそのような機会の一つだと思っています。CEATECに参加される沢山の出展者や来場者の方々とも、そんなコミュニティをさらに育んでいけたらうれしいですね。

展示エリア
特別企画
小間番号
4P54
関連リンク
株式会社ロフトワーク
https://www.loftwork.jp/

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