事務局からのお知らせ
モノがネットワークで繋がる「Internet of Things(IoT)」の登場は、ビジネスはもちろん社会に大きな変化をもたらした。それに伴い、CEATECも大きく変化し、CPS/ IoT Exhibitionとして一新。CPS/IoTを意識しテーマを「つながる社会、共創する未来」と定め、展示やコンファレンスも含め生まれ変わる。1月27日(水)に開催したCEATEC JAPANの開催概要説明会では、変革ポイントや新しいコンセプトなどについて説明。昨年の二倍に及ぶ来場者が訪れ、開催前から大きな期待感、熱気を感じた。
1月27日(水)に都内のベルサール東京日本橋でCEATEC JAPAN 2016の開催概要説明会が実施された。モノとモノが繋がる「Internet of Things(IoT)」への期待感や、IoTを通じてデータ収集、分析の新たなカタチである「Cyber Physical System(CPS)」の登場など、ITが“業界”の枠を越え、新たなビジネス、社会を生み出そうとしている。
こうした期待感に答えるべく、2016年のCEATEC JAPANは業界の垣根を越え、“社会”に価値を提供できるような展示会として生まれ変わった。「つながる社会、共創する未来」をテーマに新たな産業革命と言えるデータ駆動型、また、情報活用型社会到来に向けた収集・分析・テクノロジ―が一堂に会し、一層の発展と生活と社会貢献を促進。参加者が技術や情報を集められるほか、交流を行い、ビジネス創出の支援、社会的課題の解決策の提案を行う場として開催する。
今年のCEATEC JAPAN開催概要発表会にはCPS /IoT Exhibitionとして変わるCEATEC JAPANをより具体的にビジネスとして活用しようと考える企業/団体の期待を反映し、昨年の説明会の倍以上の231社/団体、310名が参加した。
冒頭IoT推進コンソーシアムとの連携を含め、総務省情報通信政策課、経済産業省情報通信機器課の担当官からCEATEC JAPANに対する期待のメッセージとして「CPS/IoTは新しい時代、今後の経済成長において重要になっていくと考え、CEATEC JAPANが次の時代を生むような場となるよう、協力する」とのコメントがあった。
また、開催概要説明会に先立ち開催したIoTの最新動向についての特別講演では野村総合研究所およびフロスト&サリバンより、その中でIoTの動向と今回CEATECの方向性との親和性やCEATECの場を利用したリレーションづくりの必要性などについてコメントがあった。
CEATEC JAPANの大きな特徴は、既存のマーケットに対するアプローチに加え、新しいビジネストレンド、マーケットを創る展示会として開催する点だ。CEATEC JAPAN 内田実行委員長は、CEATEC JAPAN 2016が目指す未来像を紹介し、新しい未来へ”つながる”、企業と企業、業界、官民学など人と人を“つなげる”場を目指していることをアピールした。
またCEATEC JAPAN 2016は、これまでの土曜も含めた5日間開催から、2016年10月4日(火)〜7日(金)の平日のみ4日間開催に変えた。より“ビジネス”にフォーカスし、来場者が深い知識、知見を得られるように展示や講演へ注力することが発表された。
さらに、展示もこれまでのように製品カテゴリではなく、CEATEC JAPANの会場を“社会”、“街”、“家”と“CPS/IoTを支えるテクノロジ・ソフトウェア”のエリアに分け、CPS/IoTによってつながっていく社会を体感できる場を目指すとした。
特別展示を予定している「IoTタウン」では、IoT関連団体と連携し、CPS/IoTを活用し新しいサービスやトレンドを創るユーザを集めた「街」の提案も行う。そして、新たなビジネスの種を見つけるため、大企業やさまざまな業界がスタートアップ企業と“つながる”機会も設けていることを強調。コンファレンスも国内外問わず、研究会やコンソーシアムと連携し開催するなど、これまでを一新したことが感じられるだろう。
CEATEC JAPAN 2016は、これまでの「総合展」から、CPS/IoTをキーワードに市場や新事業の創出、ブランディング、アライアンス推進、マーケティング、市場調査を効率的に行える「ビジネス展」へと生まれ変わる。出展する企業は「生まれ変わった」CEATEC JAPANで新たなビジネスの種を見つける場として活用できるだろう。