報道資料
2016年9月30日
株式会社ソシオネクストは、世界で初めて、高度広帯域衛星デジタル放送方式 (ISDB-S3)・複数搬送波伝送方式 (ITU-T J.183) の両方式に対応したデジタル放送復調LSI「SC1501A」を開発しました。本LSIを使用することで、衛星直接受信、ケーブルテレビでの再放送受信 (IFパススルー・トランスモジュレーション) の双方で、高度広帯域衛星デジタル放送による4K・8K放送の受信が可能になります。
4K・8K放送の本格的な普及には、多様な受信形態に幅広く対応した受信装置が必要となります。ソシオネクストが今回開発した「SC1501A」は、高度広帯域衛星デジタル放送方式(ISDB-S3)、および複数搬送波伝送方式(ITU-T J.183)の両方式に対応しており、衛星放送の直接受信やケーブルテレビを通じて再放送するIFパススルー、トランスモジュレーションといった様々な伝送方式による信号の受信が可能です。「SC1501A」を当社のコーデックおよびデジタルテレビ用 SoCと組み合わせることで、テレビ、レコーダー、セットトップボックス (STB) などの受信機を容易に開発することができます。
日本放送協会(NHK)、KDDI株式会社、株式会社ジュピターテレコム (J:COM)、日本デジタル配信株式会社(JDS)の4社は共同で高度広帯域衛星デジタル放送のケーブルテレビ網による再放送実験を予定しており、ソシオネクストは同実験に向け、「SC1501A」を搭載した受信装置の試作を担当しました。またこれに加えて、同LSIを搭載した衛星放送直接受信専用の受信装置の試作も行っており、これら「ISDB-S3・複数搬送波伝送方式対応」および「ISDB-S3専用」受信装置を放送事業者ならびに各映像機器メーカー向けのリファレンス機器として展開することで当社テレビ関連ビジネスの成長を目指します。
株式会社ソシオネクスト プレスリリース
株式会社ソシオネクスト CEATEC Japan 2016 出展情報